横浜市と東京・渋谷区が協定、スタートアップ支援で (日本経済新聞2020年11月18日)

 横浜市と東京都渋谷区は18日、スタートアップ企業の活動支援に関する連携協定を結んだ。実証実験の舞台を互いに提供したり、共同で規制緩和を政府に働きかけたりする内容。海外企業の誘致にも取り組み、大学や研究機関とも幅広い連携を目指す。

 横浜市は都心では難しいドローンの飛行実験に対応できる一方、スクランブル交差点など有名スポットを抱える渋谷区は発信力の高さが強み。両市区の強みを様々な実証実験に生かし、スタートアップ支援を図る。

 林文子市長は同日の締結式で「世界へ羽ばたく企業を生み出していく」と強調した。長谷部健区長は「現場の自治体がしっかり膝をつき合わせ、つながっていくことが重要だ」と述べた。

 政府は東京都や横浜市に関し、スタートアップの集積地を目指す「グローバル拠点都市」に選定している。

本記事では、横浜市と渋谷区における協定締結の取組を紹介。

本記事によると同市は同区では、「グローバル拠点都市の形成及びオープンイノベーションを実現することによ」る「地域の活性化に資することを目的」とした「グローバル拠点都市の形成及びオープンイノベーションの実現に関する連携協定」*1を締結。同協定では「スタートアップ・エコシステムの形成に関すること」、「両者のグローバル拠点都市への成長に必要な海外企業誘致施策に関すること」、「両者を世界有数のオープンイノベーション地域にするための施策に関すること」、「上記の事項に関連し有益な機会となる情報交換及び交流の促進に関すること」、「その他、相互に協力することが必要と認められること」を「連携協力事項」*2と規定する。

公-公協定として「横型協定」*3とも整理ができそうな同取組。具体的な連携状況は、要観察。

東京都、パスポートセンターの待ち時間表示 (日本経済新聞2020年11月15日)

 東京都はパスポートセンターでの待ち時間をホームページ上で表示するサービスを始めた。センターの外でも待てるよう、呼び出しの順番が近づくとメールで通知するサービスも併せて開始した。利用者の待ち時間を減らすとともに、新型コロナウイルス感染対策として混雑緩和にもつなげる。

 パスポートセンターのホームページ上で、都内すべてのセンター(新宿、有楽町、池袋、立川)の待ち時間と人数を公開している。呼び出し順の通知サービスを利用する場合、受付時に配布されるQRコードスマートフォンなどで読み取り、登録する必要がある。

本記事では、東京都における窓口対応の取組を紹介。

同都では、「パスポートセンター」の「申請窓口混雑状況」を「スマートフォン等から」「新宿・有楽町・池袋・立川」の「パスポートセンターの混雑状況を確認できる」「配信するサービス」を2020年「11月9日」から「開始」*1

  「行政機関から該当者に積極的」*2に情報提供する同取組。混雑状況は要観察。

*1:東京都HP(都政情報報道発表これまでの報道発表 : 報道発表/令和2年(2020年)11月 )「パスポートセンターの混雑状況をリアルタイムで配信するサービスを開始します」(2020年11月05日  生活文化局)

*2:森田朗『新版 現代の行政』(第一法規、2017年)133頁

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茨城・境町、隈氏設計カフェ建設へ 同氏施設が最多に(日本経済新聞2020年11月11日)

 茨城県境町は11日、世界的な建築家、隈研吾氏が設計する「まちかどカフェ(仮称)」の建設を決定したと発表した。同町にある隈氏が携わった施設は6カ所目と全国の市町村で最多となる。境町に同氏が携わった施設を集積させ、中心市街地の活性化につなげる。

  同日、橋本正裕町長と隈氏が都内で会見した=写真。橋本町長は「隈先生と強力なタッグを組み、中心市街地のまちづくりを成功させたい」と話した。隈氏は「境町のネットワーク型のまちづくりは全国からも注目されるだろう」と話した。

 カフェは木造2階建てで、延べ床面積は約100平方メートル。1階はガラス張りで、カフェで販売する干し芋の繊維をイメージしたスギ材のスクリーンを採用する。総事業費は約6000万円で、うち約4500万円は地方創生拠点整備交付金などを活用する。2021年3月末に完成予定。

 事業者がカフェを運営しながら建物の維持管理・運営を行うことで町の運営管理費はゼロとなり、さらに施設の使用料が町の収入となるという。

隈氏が携わった施設は2018年にオープンした6次産業化施設「さかいサンド」、19年の「さかい河岸レストラン茶蔵」、20年の特産品の研究開発施設「S-Lab」、美術館「S-Gallery」、交流施設「モンテネグロ会館」がある。

本記事では、堺町における施設整備の取組を紹介。

同町では、これまで同建築家の設計により「5」つの「施設」*1を整備してきたところ、本記事によると「6カ所目」となる「木造2階建て」の「カフェ」の「設計」が「決定」された模様。

施設建築による「少しでもいい解決策」*2の提示に繋がりうる同取組。整備状況は、要観察。

*1:堺町HP(観光・産業観光)「隈研吾氏設計 第5弾! モンテネグロ会館が9月16日にオープンしました

*2:隈研吾『建築家、走る』(新潮社、2015年)203頁

建築家、走る (新潮文庫)

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