任期満了に伴い十一月十六日に投開票される西宮市長選で、慶応大学商学部教授の跡田直澄氏(54)が一日、西宮市役所で記者会見し、「長年研究してきた地方分権を、首長として実現したい」と立候補を表明した。
 跡田氏は名古屋市出身。大阪大大学院経済学研究科博士前期課程修了。同大学院教授などを経て二〇〇二年から現職。慶応大には同日、辞表を出したという。専門は財政学、NPO研究で、西宮市に本部がある特定非営利活動法人NPO法人)「ヘルスピア夢ひょうご」の理事長も務める。会見では「歴史や文化の面で可能性のある西宮を世界一のまちにしたい」と強調。政党や団体には支援を要請せず、近く発表するマニフェストで支持を広げたいという。同市長選では、三選を目指す山田知市長が二日開会の市議会で立候補を表明するほか、山田市長と後援会組織が重なる市議が立候補を模索。共産党市民グループと協力して候補の擁立に動いている。(木村信行)

同記事では,西宮市長選に,新たな候補者が立候補されたことを紹介.
上記の記事で,地方分権改革推進委員会の行く末を少し憂えたからではないでしょうが,今年8月に設置されたという同委員会のワーキングループで委員をお務めになられたとされる跡田直澄先生*1が,同市の市長選に出馬されるとのこと.同委員会HPには同ワーキングループに関する情報が掲載されてはいないため,その検討状況等の詳細は把握できない.日本経済新聞の報道では「道路・河川の整備管理の権限を地方に移す際の国からの財源措置」の「具体策」を検討する場であった模様*1.昨日開催された第56回地方分権改革推進委員会では,宮脇淳事務局長名による「資料4道路・河川の移管に伴う財源移譲について」という,同内容に関する基本的な枠組み・選択肢を示した資料は提出されたようであるが,具体的な内容は,同ワーキングループの下で,今後更に検討されることになっていたのだろうか.いまひとつ表には出てこないなかで,同ワーキングループもまた,「新しい体制の下,臨む」ことになるのだろうか.今後の動向も把握したいところ.