県は10日、2011年度の県職員採用試験の試験日程を発表し、受験の受け付けを始めた。東日本大震災の影響で採用計画を固める作業が遅れ、警察官を除く職種の採用予定者数はすべて「未定」のままという異例の事態となっている。
 募集している職種のうち大卒程度が対象の行政事務▽警察事務▽農業▽土木▽建築▽化学▽農芸化学▽機械と、高卒程度が対象の行政事務▽警察事務▽土木は、いずれも採用予定者数が未定だ。警察官は大卒程度と高卒程度の採用を計170人程度予定している。このほか民間勤務経験者を若干名、募集。試験は最も早くて6月26日からだ。未定となっている予定者数は6月下旬ごろ決定し、県人事委員会事務局のホームページなどで公表する予定という。今春の採用実績は警察官を除く職員が146人、警察官は122人。警察官は例年、10月採用の特別募集枠もあり、今年も5月上旬に試験を予定していたが震災で中止となり、来春採用の枠が広がった。
 採用予定者数が未定のまま募集を始めるのは、予定者数を公表し始めた1970年度以来、初めて。同事務局は「震災の影響で採用計画を予定通り立てられなかったうえ、採用枠の増減を検討する必要が出た。事情をご理解いただき、福島県の復興に強い意欲を持った人に受験してほしい」と話している。(村上晃一

本記事では,福島県における2012年度の職員採用試験の受付開始の取組を紹介.同採用試験に関しては,同県HPを参照*1
福島県職員(大学卒程度)採用候補者試験」を拝読させて頂くと,「採用予定者については,決定次第,福島県人事委員会事務局ホームページ等でお知らせします」とあり,加えて「6月下旬頃を予定しています」*2とある.本記事によると「採用予定者数が未定のまま募集を始めるのは,予定者数を公表し始めた1970年度以来,初めて」とのこと.
採用人数は何れにせよ(四方や選考後,採用しないという判断もないでしょう.暫し記載される「若干名」自体も受験者には不明であったりしますからね),本記事後段での同県人事委員会事務局の方のコメントからも「復興」への高い使命感を持ち申し込みをされる方に対しても,むしろ,やはりこのような現状であるからこそ,「プラスと考えられることだけでなく,マイナス面に関しても求職者に提供」する,丁寧な「Realistic Job Preview*3が肝要となりそうか.応募状況もまた,要経過観察.