飼育放棄などで捨てられる犬猫の数を減らそうと、京都市は動物愛護に関する情報を市民と交換する「キョウト・アニ・ラブ サポーターズクラブ」を立ち上げた。市が保護している猫の動画をインターネット配信して飼い主を募るほか、市民や愛護団体がペット飼育の豆知識やイベント情報をやりとりできる交流サイトも設ける。
■動画で飼い主募集 イベント告知や飼い方伝授も
 開設したクラブのホームページには、登録した市民や愛護団体が短文投稿サイト「ツイッター」を介して情報を書き込めるコーナーを設け、動物にまつわる知識やペットに関する催し情報を交換できるようにした。市家庭動物相談所(南区)が保護している猫の様子を24時間生中継し、新たな飼い主を募る。同相談所が2011年度に引き取った犬猫の数は犬75頭、猫1576匹に及ぶ。保護した犬猫の譲渡に力を入れ、同年度中には犬93頭を新たな飼い主に引き渡したが、猫の譲渡は41匹にとどまり、大半が殺処分されている。市は殺処分に主眼を置いた同相談所を建て替え、14年度内に市動物愛護センター(仮称)を開設する準備を進めている。施設整備だけでなく、動物愛護の意識を高めることが保護頭数の削減に不可欠として、市と市民が双方向で動物愛護に関する情報をやりとりするクラブを立ち上げた。市保健医療課は「クラブ主催のイベントも企画し、安易な飼育放棄をなくす機運を盛り上げていきたい」としている。 

本記事では,京都市における動物愛護情報の共有化の取組を紹介.同取組は,同市HPを参照*1
同市では,「「犬猫の譲渡事業」や「動物愛護センター」に関する進捗状況」等の,同市の「動物愛護行政に関する情報発信」を「積極的かつ柔軟に行うため」に,「動物愛護団体等」と「京都市動物愛護行政を応援する会」(呼称:「Kyoto-ani-love supporters club」」を設置,各情報を同会が設置した「ホームページ」を通じて公表されている.詳細は,同会HPを参照*2.「無責任な飼育放棄や遺棄が行政による犬・猫の引取り・致死処分を引き起こしている」との現状が認識されるなかで,同HPを通じて,同会のメンバーに限ることなく,広く動物愛護に関する情報が共有され,「どこまでそれをコントロールできる」*3ことに結ぶつくと興味深そう.