財政支出ゼロで220億円の新庁舎を建てる 豊島区の行財政改革と驚異の資産活用術

財政支出ゼロで220億円の新庁舎を建てる 豊島区の行財政改革と驚異の資産活用術

  • 購入理由:2012年6月18日付の本備忘録にて記録した,豊島区でのお仕事に向かう途中,ジュンク堂にて購入.2008年5月16日付及び2010年4月29日付の両本備忘録にて記録した同区の新庁舎に関して,同書では,主に整備の観点から,その過程が描かれる.来年度の本務校の演習では,2008年12月7日付の本備忘録にて,その項目立てを試み,本備忘録で断続的に観察しきた課題のひとつ「庁舎管理の行政学」ではないものの,庁舎や公の施設を主な対象に「施設管理の行政学」をテーマに置こうかなあと検討中.参考文献になりそうな一冊.庁舎に向かう徒歩での移動中と,帰宅時の車中にて読了.同書を拝読させて頂くと,庁舎施設の整備には,財源,土地,合意の3つの資源調達が必要であり,その苦労が改めてよく分かる.また,バブル期での自治体の姿として,「利益を受けることには鷹揚で,身を削ることには怠惰」(44〜45頁)との明言には,首肯.