横浜市内のものづくり業界への若年層の就労を支援しようと、市はインターン実習を柱に研修から採用までの一貫した就労支援プログラム「横浜型若者就労支援事業」を11月から始める。説明会を10月31日までの平日に毎日開催して受講生を募集している。
 同プログラムは、横浜市工業会連合会との連携事業。総合人材サービス会社「パソナ」に委託して、就職対策講座、個別キャリアカウンセリング、インターン実習先とのマッチング、定着支援フォローアップなどを行う。受講は無料。対象は市内在住・在学・在勤の18〜39歳。定員50人。研修期間は11月から2013年1月まで。就職支援期間は同年1月から3月まで。説明会後にインタビューとカウンセリングを経て、受講生を決定する。説明会は要予約。問い合わせは、パソナ・横浜「横浜型若者就労支援プロジェクト」事務局電話045(314)2181(平日午前9時から午後5時半まで)。

本記事では,横浜市における若年層の就労支援の取組を紹介.同取組に関しては,同市HPを参照*1
「社団法人横浜市工業会連合会と連携」し「インターン実習を柱に研修から採用までの一貫した就労支援プログラム」を実施.これにより,「市内ものづくり企業の担い手の採用を支援」するとともに,「求職中の若者と求人企業とを結びつける」ことを目指されている.
横浜市内に在住・在学・在勤の18歳〜39歳以下の方」を「定員50名」で募集し,「平成24年11月」から「平成25年1月」までの間で「研修」.具体的には,まずは「基礎研修」を「11月6日〜9日」に実施「コミュニケーション能力,就職スキル等」の習得を目指す.そして,「ものづくり業界の知識,職種と業務内容等」に関する「専門研修」を 「11月12日〜15日」の間で実施.最後に,「インターン実習」を 「11月中旬〜平成25年1月中旬で約1ヶ月間」で行う.その後,引き続き 「平成25年1月」から「平成25年3月」までの期間で「就職対策講座,個別キャリアカウンセリング,インターン実習先とのマッチング,定着支援フォローアップ等」の「就職支援」を実施.
「公設民営」*2で実施される同事業.「クローズド」となりがりな「ものづくり知識」もまた,同事業を通じて,「オープンなアプローチ」*3ともなるのだろうか.募集から,実際の採用までの同事業の実施過程も要経過観察.

*1:横浜市HP(各局の紹介経済局 記者発表 平成24年度)「「横浜型若者就労支援事業」受講生を募集!

*2:海老原嗣生『雇用の常識 決着版』(筑摩書店,2012年)265頁

雇用の常識 決着版―「本当に見えるウソ」 (ちくま文庫)

雇用の常識 決着版―「本当に見えるウソ」 (ちくま文庫)

*3:藤本隆宏『ものづくりからの復活』(日本経済新聞社,2012年)438頁