かほく市は新年度、JR高松駅宇野気駅周辺のマンホールのふたを企業や団体などの広告スペースとして貸し出す取り組みを始める。老朽化に伴うふたの更新に合わせ、中心部分に企業名などを入れた樹脂製パネルをはめ込み、スマートフォン(多機能携帯電話)をかざすと動画が流れる仕組み。公共下水道の周知と商工業の活性化、駅前周辺のにぎわい創出につなげる。当初予算案に事業費156万円を盛り込む。
 マンホールのふたは直径60センチで、樹脂製パネルは同40センチ。新年度は高松駅宇野気駅周辺の13枚について取り組む。計画ではマンホールの製作費は市が全額負担し、樹脂パネル、動画の制作費は広告主が負担する。専用のアプリケーションソフトをスマホ端末にダウンロードし、パネルにかざすと約30秒の動画が画面に現れる。広告の設置期間はパネルの耐用年数を勘案して3〜5年程度、費用は1枚当たり10万円程度となる見通し。動画放映を希望しない場合は料金を割り引く。好評ならば次年度以降に数を増やす。市は「公共下水道の取り組みを周知しながら、多くの人が駅周辺に流れるような仕掛けにしたい」(産業建設部)としている。

本記事では,かほく市における「マンホール」への広告掲載の取組を紹介.同取組に関しては,現在のところ同市HPでは確認できず.
本記事によると「13枚」のマンホールを「3〜5年程度」の「広告スペース」として提供.「中心部分」には「企業名などを入れた樹脂製パネル」がはめ込まれ,「スマートフォン」をかざすことで「約30秒」の「動画が流れる仕組」という.「費用は1枚当たり10万円程度」,総額130蔓万円での「歳入確保」*1が想定.ただし,本記事では「マンホールの製作費は市が全額負担」となり,「事業費156万円」ともある.収支のバランスは最初の「3〜5年」間での広告掲載後での,長期的な見通しのもとにあるのだろうか.同取組の詳細公表後に,要確認.

*1:稲沢克祐『自治体歳入確保の実践方法』(学陽書房,2010年)157頁

自治体歳入確保の実践方法

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