東日本大震災と九州北部豪雨の被災地支援のため、新年度から岩手県釜石市うきは市八女市に派遣される北九州市職員8人の出発式が27日、同市役所であった。最長で来年3月末まで、復旧・復興業務にあたる。
 北九州市はともに製鉄業で栄えた縁で、釜石市に震災直後から職員を派遣。現在は職員10人が常駐し、住民の集団移転に向けた準備や漁港整備などに当たっている。うきは、八女両市には昨年9月から職員を派遣し、河川工事や道路工事の設計などに従事している。
 8人の派遣先は釜石市3人、うきは市3人、八女市2人。それぞれ、常駐職員と入れ替わる。出発式では、4月1日付で危機管理室復興支援統括官となり、釜石市に赴く高崎聡さん(60)が「今までの知識、経験を生かして頑張りたい」と決意を語った。

本記事では,北九州市における職員派遣の取組を紹介.
2011年の発災直後から同市では「関係の深い特定の自治体を相手に支援できないか模索」.「そういう中,北九州市と同じように「製鉄のまち」であり,共に世界遺産の登録を目指しております岩手県釜石市とのお付き合い」から「釜石市からの要請」*1を受けて派遣を継続されている.本記事によると,現在は10名が常駐しており,来年度の「入れ替わり」職員として3名が派遣される.
「製鉄のまち」が結び職員派遣の取組.「総務省全国市長会全国町村会による人的支援スキーム」*2のように,「橋渡し」*3となる制度を通じた職員派遣とともに,存外,日常から「結束型」のかかわり合いが,非日常でのささえ合にも結びつくということだろうか.興味深い.