◇県キャラクター「チーバくん」 自治体非公認の「ふなっしー」も
 空前の「ご当地キャラクター」のブームを受け、千葉県が実態調査を行ったところ、少なくとも80を超えるキャラが県内各地に存在し、活動している状況が浮かんだ。県内のご当地キャラは、自治体が「公認」したものだけでなく、非公認でも存在感が際立っている人気キャラも出現。「ご当地キャラは日々誕生しており、実数を知るのは困難」(日本ご当地キャラクター協会)という。
 県は今年3月末以降、54市町村に対し、商工会議所と連携したものも含め、まちづくりや地域活性化に活躍しているキャラを挙げてもらい、集計を進めてきた。近く、正式な集計結果を公表する。昨年5〜6月、自治体を中心にマスコットキャラクターを利用した広報活動を調査。その時は約50キャラだった。今回は聞き取る対象範囲を拡大し、前回と内容が異なる部分もあるが、県内でご当地キャラが急増しているのは確実だ。調査の狙いについて、県の担当者は「連日、キャラに関する報道がされており、イベントなどで有効活用するためにも(全容を)把握しておく必要性がある」と明かす。
 だが、県のキャラクター「チーバくん」や成田市の観光キャラクター「うなりくん」などの公認キャラだけでなく、今年に入って自治体非公認の「ふなっしー」(船橋市)がテレビCMを契機に人気が沸騰する現象も起きた。そのため、県も「実際は80をはるかに超える数があるのではないか」とみている。【岡崎大輔

本記事では,千葉県における「ご当地キャラクター」に関する実態調査の取組を紹介.
本記事によると,2013年3月以降に54市町村に対して調査を実施.調査の結果からは「少なくとも80を超えるキャラが県内各地に存在」することを発見された模様.そして,「近く,正式な集計結果を公表」される,という.一方で,同県HPでは「千葉県のご当地キャラクター」*1として,「チーバくん」を除く101キャラ(101体?)を既に発表されている.
確かに,101キャラも「80を超える」ため,実際の同調査結果次第ではあるものの,仮に同調査結果が同県HPに掲載されているキャラクター数との相違があるとすれば,実数の相違があるようにも窺われる.同県HPへの掲載分こそが「全数調査」の結果とすれば,同結果を「標本」とした「ランダム・サンプリング」*2の結果と理解することが適切なのだろうか.はたまた,同県HPには含まれないキャラクターを発見されたのだろうか.同調査結果の公表後,要確認.

*1:千葉県HP(ちばの観光まるごと紹介)「千葉県のご当地キャラクター

*2:竹田憲史「相関関係」松田憲忠・竹田憲史『社会科学のための計量分析入門』(ミネルヴァ書房,2012年)32頁

社会科学のための計量分析入門―データから政策を考える

社会科学のための計量分析入門―データから政策を考える