本日は,同書.昨日,帰宅時の電車の待ち時間で立ち寄った書店で思わず購入.
サザエさんに負けた.自治体行政の観察者としては,全都道府県踏破は,前提条件のはずではあるものの,未踏の都道府県もある.群馬県島根県愛媛県,鹿児島県とマダラに残っている.
一方,1974年1月から旅を開始しはじめたサザエさん.当初はエンディングで各地を訪れ,その後,現在のようにオープニングで各地を旅行する.しかし,この間の都道府県単位で旅よりも,むしろ広域の地域単位での旅であった,という.そこで「1県ごとに旅をしたほうがその県のよさをもっとたくさん伝えられるという理由」から,2001年1月からは「現在のように1県ごとに旅をする」(7頁)ようになり,すでに47都道府県を踏破している.何とも羨ましい.
では,サザエさんは各都道府県のどこに訪れているのか.アニメの画面と感想をもとに紹介される訪問地の様子からは,名所,旧跡,温泉と各都道府県の観光地を訪れる,手堅い旅に徹していることが分かる.ただ,読み進めていくと個人的な関心から残念な気持ちにもなる.それは,「ああ,サザエさんにとって(恐らく一般の方々にとっても),庁舎って観光の対象としては魅力が全くないんだなあ」とよく分かる.そんな思いで本書を閉じようとすると,132から134頁に「サザエさんが行った場所,体験したことぜ〜んぶリスト」が掲載.目を凝らして読みはじめると,ありました.「北海道旧本庁舎」(132頁).
次の指摘をするサザエさん.なるほどと思いながらも,東京都庁,神奈川県庁,香川県庁,名古屋市役所京都市役所と,魅力的な庁舎もたくさんあるので,お城好きのサザエさんが2回目,3回目と各地を訪れる際には,是非とも訪問してもらいたいなあと思う,楽しい読書でした.「んがんん」.

日本にはまだまだ行ってみたい場所やわたしの知らない素晴らしい景色がもっとあるはず!だから,わたし旅はまたまだ続きます!次はみなさんの住むまちにおじゃましちゃうかも?楽しみに待っていてくださいね!それでは,いってきま〜す!!.」(129頁)