県は、県民1人が1日当たりに出すごみの量が2011年度は831グラムとなり、47都道府県の中で最も少なかったと発表した。県は、熊本市など県内全45市町村が09年度までにごみ袋の有料化を実施したことなどから「県民のごみ減量意識が高まったのではないか」とみている。
 県廃棄物対策課によると、県内のごみ総排出量は年々減少傾向で、11年度は55万6801トン。県民1人当たりが1日に出す量も前年度比5グラム減の831グラムで、ピークだった1999年度(1023グラム)の8割程度まで減少した。2011年度、最も多かったのは大阪府の1085グラムだった。県は大量のごみが出やすい事業所に対し、専門家が分別や減量の助言などを行う取り組みを05年度から開始。年間160カ所を訪問している。県のごみ総排出量の半分程度を占める熊本市では、09年10月に家庭ごみ収集の一部有料化を開始。小売店のレジ袋有料化も進んでいるほか、県内の34市町村が生ごみ処理機またはコンポスト購入者への補助を行っていることなどもごみ減量の一因とみられるという。同課は「燃えるごみに空き缶などの資源ごみが、依然2割混ざっているとの調査もある。さらなる分別の徹底をお願いしたい」としている。

本記事では,熊本県における一般廃棄物処理状況を紹介.同状況の詳細は,同県HPを参照*1
都道府県単位では「排出量」は「少ない方から全国1位」,「リサイクル率は全国23位」*2とある.排出量は1999年度から「継続的に減少」し続けており「1人1日当たりの排出量」は同年度から「約18.8%減少」*3している.リサイクル率は,1999年度の11.9%から19.3%と7.4%増と「長期的に見れば増加傾向」*4にあることも紹介.同状況では,「社会に対する情報の提供」*5に加えた効果も期待されそうな,各都道府県別の推移も整理.こちらも興味深い.総じて,排出量は漸減傾向,リサイクル率は維持又は漸増傾向が窺えるものの,各都道府県の動向は,毎年度その位置づけは上下する*6.他都道府県の動向も,要確認.

*1:熊本県HP(県庁の組織で探す廃棄物対策課熊本県一般廃棄物処理実態調査(平成23年度実績))「平成23年度の県内の一般廃棄物(ごみ)の排出・処理状況の概要

*2:前掲注1・熊本県(平成23年度の県内の一般廃棄物(ごみ)の排出・処理状況の概要)1頁

*3:前掲注1・熊本県(平成23年度の県内の一般廃棄物(ごみ)の排出・処理状況の概要)4頁

*4:前掲注1・熊本県(平成23年度の県内の一般廃棄物(ごみ)の排出・処理状況の概要)6頁

*5:北村喜宣『環境法第2版』(弘文堂,2013年)182頁

環境法 第2版

環境法 第2版

*6:熊本県HP(県庁の組織で探す廃棄物対策課熊本県一般廃棄物処理実態調査(平成23年度実績))「平成19〜23年度の全国の一般廃棄物のごみ排出状況(少ない順)・平成19〜23年度の全国の一般廃棄物のリサイクル率