豊島区は、建設中の新庁舎で業務を始める二〇一五年五月から、第一と第三日曜に限っていた休日開庁を、毎週土、日曜に拡充する。対象の窓口業務の種類は現在の三十四から約百六十と大幅に広げる。三十日に記者会見した高野之夫(ゆきお)区長は「区民が会社を休んで手続きする必要がなくなる」と強調した。
 二十三区では目黒区と大田区が毎週土、日に開庁するなど多くの区で休日開庁を実施。ただ、業務は住民票の写しの発行など二十程度に限られる。豊島区のように、福祉分野に拡大するケースは全国でも珍しいという。
 新庁舎は四十九階建てで、上層階はマンション、三〜九階に区役所が入る。休日開庁は年末年始と祝日の計約二十日を除く、午前九時〜午後五時を予定。住民記録を扱う部署などを集約した三階の「総合窓口」と、高齢者や障害者の支援を担う四階の「福祉総合フロア」で実施する。
 区の担当者は「三、四階で行う業務のうち、他の自治体との連絡や、停止するシステムがなければ、可能なものは行う」と説明。例えば、親の介護が必要になった共働きの夫婦が土、日に来庁し、要介護等認定申請をすることもできる。休日に三十五人程度が出勤できるように、人員や外部委託を増やす方針で、一億〜二億円の人件費増加を見込む。一四年度から多くの業務に対応するための研修を始め、支援システムも開発する。現在、月、水曜に行っている午後七時までの夜間窓口は廃止する。 (村松権主麿)

本記事では,豊島区における庁舎開庁の取組を紹介.
本記事によると,2008年5月16日付2010年4月29日付2010年4月29日付の各本備忘録で記録した同区の新庁舎では,休日開庁を行ない,開庁日を「毎週土,日曜に拡充」.加えて「対象の窓口業務の種類」を「現在の三十四から約百六十」と増加する模様.
本記事によると2013年10月30日に開催された「区長月例記者会見」*1で紹介された様子.いずれも「利用者の視点」*2から同取組.同取組の現在のところ,同日の同会見は同区HPでは公開されていないため確認できず.残念.具体的な事業内容は,同日の同会見記録の公表後,要確認.

*1:豊島区HP(広報区長月例記者会見)「(区長月例記者会見)平成25年

*2:溝口禎三『財政支出ゼロで220億円の新庁舎を建てる 豊島区の行財政改革と驚異の資産活用術』(めるくまーる,2012年)30頁

財政支出ゼロで220億円の新庁舎を建てる 豊島区の行財政改革と驚異の資産活用術

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