【ニューヨーク共同】米ニューヨーク市マイケル・ブルームバーグ市長(71)=無所属=が12月31日、任期満了で退任した。総合情報通信社ブルームバーグ創業者で大富豪としても知られ、米中枢同時テロ後間もない2002年1月に就任。3期12年にわたりテロ跡地の復興や治安対策、市民の健康増進に尽力した。
 条例の多選禁止規定により、今期限りでの勇退。後任は、貧富の格差をブルームバーグ氏が助長したと批判してきた元市政監督官ビル・デブラシオ氏(52)=民主党。1月1日に就任した。

本記事では,ニューヨーク市における市長交代を紹介.
本記事内で紹介されている「条例の多選禁止規定」に関しては,2008年10月26日付の本備忘録でも記録したように,同市の市長職の再任要件(term limits)を自ら改正.三選に向けた「操作主義」*1的対処も想定されなくもないものの,その後三期目でも,本記事内で紹介されているに「市民の健康増進」として,2012年6月2日付同年9月15日付2013年3月14日付の各両本備忘録で記録した,同市での甘味飲料販売規制を試みた同市長.
余り報道はされていないようではあるものの,共同通信からの配信記事として2002年1月4日付の四国新聞の記事*2で残されている「ブルペン」と呼ばれた「執務室」の「大部屋」化は,下名個人の関心からも興味深い取組.果たして執務空間の変更は,「行政管理システム」の「集団主義*3化とも影響を及ぼしたのだろうか,はたまた,執務空間の変更は空間の変更に止まったのか.同市長期の記録公刊後は,要確認.

*1:ジェリ・ストーカー『政治をあきらめない理由』(岩波書店,2013年)181頁(今年の初読みが同書でした)

*2:四国新聞(2002年1月4日付)「これがブルームバーグ流/NY市長、大部屋で業務開始

*3:佐々木寿美『比較行政学』(学陽書房,2012年)77頁(昨年の読み納めが同書でした)

比較行政学

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