千葉市は7日、大手検索サイト運営会社「ヤフー」が、妊娠、出産の際に必要な行政手続きが分かるサービス「妊娠・出産手続き&得するお金チェックリスト」を開始したと発表した。行政などが提供する大規模な公開情報「オープンデータ」の活用を目指して、市が手続きなどの情報を提供した。ヤフーが、自治体から情報提供を受けて、妊娠や出産の具体的な行政手続きを紹介するのは初めて。
 サービスは、インターネットで行政手続きを分かりやすく発信しようと実施する。パソコンやタブレット端末などでインターネットに接続し、ヤフーのホームページから政治ポータルサイト「Yahoo!みんなの政治」を選び、サイト内のメニューボタンから「妊娠出産チェックリスト」を選択。母親の職業や健康保険、都道府県や市町村などを入力すると、必要な手続きや助成される金額などが表示される。
 現在の提携自治体は千葉市だけで、市以外の市町村を選択すると、社会保険労務士ファイナンシャルプランナーが試算した国内の標準的な手続きや助成の予想値が表示される。今後、他市の情報を盛り込むことを予定している。
 市と福岡市、奈良市佐賀県武雄市の4市は昨年、行政などが持つ膨大な情報「ビッグデータ」などを活用する「ビッグデータ・オープンデータ活用推進協議会」を発足した。この際、ヤフーは協力者として名を連ねており、市はヤフーと意見交換を行ってきた。情報提供は、ヤフーから依頼があった。市は今回提供したデータを、オープンデータとして公開する予定。熊谷俊人市長は「市のホームページにアクセスする人は限られている。ヤフーのような、市民が普段使うサイトで行政手続きが分かるのは良い」とした上で「オープンデータの活用は、ヤフーや千葉市に限らず広がってほしい」と期待を込めた。

本記事では,千葉市における行政手続に関する情報公表の取組を紹介.同取組は,同市HPを参照*1
同取組は,同市の「オープンデータの推進に向けた取り組み」に一環として,本記事で紹介されている同社が「運営する政治ポータルサイト」に「情報提供を行」*2うもの.具体的に提供される情報は「妊娠・出産のときに必要な行政手続き」や「支給される給付金の額など」*3
「公私融合」*4ともなる同取組.同社では「今後,必要な行政手続きの情報」を「必要としている方」へ「確実に」届ける「取り組みをさらに加速」*5化を企図している,という.実際のサイトは次の通り*6.今後提供される手続情報は,要確認.

*1:千葉市HP(総務局:市長公室秘書課:報道室 記者発表平成26年1月7日の市長定例記者会見の資料、動画を掲載しました)「資料1 妊娠・出産のときに必要な手続きが簡単にわかるサービスを公開します!〜ヤフー株式会社との連携を開始〜

*2:前掲注1・千葉市(資料1 妊娠・出産のときに必要な手続きが簡単にわかるサービスを公開します!)1頁

*3:前掲注1・千葉市(資料1 妊娠・出産のときに必要な手続きが簡単にわかるサービスを公開します!)1頁

*4:稲継裕昭・山田賢一『行政ビジネス』(東洋経済新報社,2011年)67頁

行政ビジネス

行政ビジネス

*5:前掲注1・千葉市(資料1 妊娠・出産のときに必要な手続きが簡単にわかるサービスを公開します!)1頁

*6:Yahoo! JAPAN・HP(Yahoo!みんなの政治トップ )「妊娠出産チェックリスト