横浜市神奈川区は、窓口を訪れる外国人のため、市内初のテレビ電話による通訳サービスを試験的に始めた。総合窓口などに今月末まで設置し、使い勝手が良ければ本格運用に切り替える方針。
 タブレット端末のテレビ電話からインターネットを通じ、委託業者の通訳センターに接続。端末の上段に通訳者、下段に利用者の顔が映り、利用者と職員のやりとりをリアルタイムで通訳する。英語、中国語、韓国語、スペイン語ポルトガル語に対応できる。神奈川区の外国人区民は市内十八区で五番目に多い約四千九百人で、これまでは市国際交流協会の電話通訳サービスなどで対応していた。テレビ電話による通訳は東京都北区が導入しているという。 (橋本誠)

本記事では,横浜市神奈川区における通訳サービスの取組を紹介.同取組の概要は,同市同区HPを参照*1
本記事でも紹介されているように,同区の外国人区民は「4,800人を超え」,「窓口での外国語対応が課題」として,「日本語が不自由な方」が「安心して迅速に区役所での手続きが行えるよう」「テレビ電話による通訳サービス」を導入」する取組.具体的には,「タブレット端末」を用いた「テレビ電話」で「通訳センターに接続」し「リアルタイムで通訳を受け」る,いわば「多機関連携」*2の取組.「対応言語」は,「英語・中国語・韓国語・スペイン語ポルトガル語*3の5カ国語となる.他の多機関との連携により,5言語に限定されることなく多言語対応が可能となりそう.興味深い.

*1:横浜市HP(神奈川区区政情報報道発表報道発表 「神奈川区役所にテレビ電話による通訳サービスを導入」)「横浜市初神奈川区役所にテレビ電話による通訳サービスを導入〜3月繁忙期,試験的に実施〜」(神奈川区区政推進課,平成26年2月20日

*2:伊藤正次「多重防御と多機関連携の可能性」サントリー文化財団「震災後の日本に関する研究会」編『別冊アステイオン 「災後」の文明』(サントリー文化財団,2014年)76頁

別冊アステイオン 「災後」の文明

別冊アステイオン 「災後」の文明

*3:前傾注1・横浜市横浜市初神奈川区役所にテレビ電話による通訳サービスを導入〜3月繁忙期,試験的に実施〜)