宮城県が2013年度に一般競争入札を実施した建設工事1028件のうち77件が契約に至らず、未契約率は7.5%(速報値)に上ることが20日、分かった。前年度に比べ1.3ポイント上昇した。東日本大震災被災地での資材、人件費の高騰が影響しているとみられる。
 77件は入札不調で、参加要件を緩和するなどしても年度内に契約できなかった。内訳は復旧・復興関連が61件と、通常工事の16件を大きく上回った。未契約工事を予定価格別にみると、1億円未満が30件で最も多く、次いで1億〜5億円未満が29件だった。地区別の未契約率は石巻12.6%、気仙沼10.0%などと津波被害の規模が大きかった沿岸部で高い。仙台は6.5%。
 再入札を含む一般競争入札全体(1274件)で不調となった割合は25.4%。前年度に比べ3.8ポイント低下したが、依然として高い水準にある。

本記事では,宮城県における建設工事の入札結果を紹介.本記事では,2013年度の同結果を紹介.本気時によると,現在のところ,同県HPでは確認できず.公表後,要確認.
2012年度の『建設工事入札結果について』を確認すると,2010年度は1,098件中落札が1,063件,不調は35件と不調の発生率が3.2%ではあったものの,2011年度は1,282件中落札が992件,不調が290件と22.6%となり,2012年度には1,409件中落札が998件,不調が411件と29.2%*1とある.
不調率は,予定価格別でも異なる.同資料では1億円を基準に2区分で集計されており,1億円未満の場合には,2010年度の3.6%から,2011年度は27.2%,2012年度は31.9%と不調率が高まっている.また,1億円以上でも1億円以下よりも低い値ではあるものの,2010年度の0.6%から,2011年度は10.2%,2012年度は26.0%と推移する*2.2013年度の同結果を紹介する本記事によると,2013年度の不調率は「25.4%」とやや減少しつつはある模様.
「入札の不調は,復旧・復興の遅れと同義」*3とすれば,他県及び他市町村における不調率も,要確認.

*1:宮城県HP(分類でさがす県政・地域情報入札・調達建設工事及び建設関連業務建設工事等入札情報)「平成24年度建設工事入札結果について」6頁

*2:前掲注1・宮城県平成24年度建設工事入札結果について)6頁

*3:河村和徳『東日本大震災地方自治ー復旧・復興における人々の意識と行政の課題』(ぎょうせい,2014年)164頁

東日本大震災と地方自治―復旧・復興における人々の意識と行政の課題―

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