厚生労働省は地方からの人口流出の原因を探るため、16〜29歳の男女計2万人とその配偶者を対象に、来年度から10年間の追跡調査を始める。進学、就職、結婚、出産など人生の節目に「どのような理由で、どこに引っ越したか」といった詳細なデータを集めて分析。少子化対策や雇用創出など、地域ごとの政策作りに役立ててもらう。
 厚労省は5年ごとに、全年齢を対象にした抽出調査を行っているが、地域を支える若い世代に限定し、具体的な移動理由まで尋ねるのは初めて。同じ人を継続的に追跡することによって生活実態や価値観の変化が、東京集中にどのように影響しているのかを探る。

本記事では,厚生労働省における人口移動に関する調査の実施方針を紹介.
本記事によると,「16〜29歳」の「男女計2万人とその配偶者を対象」が,「どのような理由で,どこに引っ越したか」を把握するために,2015年度より「10年間の追跡調査」を実施する模様.「ある道をたどった人からすれば,別の人たちがたどった道は見えにくい」*1なかで,各時点での選択理由が窺えそうな同調査.調査実施の結果は,要確認.

*1:石倉義博「「Uターン」とは何だろう①:人生設計と居住地選び」東大社研・玄田有史編『希望学 希望の福井,福井の希望』(東京大学出版会,2013年)248頁