県外女子学生のUターン就職を促すため福井県は20日、県内企業で働く女性でつくる「ふくいの就活女子応援員」と、首都圏の大学に通う女子学生が語り合う「女子会」を東京都内の喫茶店で開いた。学生は福井の暮らしやすさや働きやすさ、子育て環境などについて熱心に質問していた。
 応援員は県内12社の社員25人で、県が10月に委嘱。独身、既婚者、子育て経験者など20〜50代の年齢層で構成する。女子会は11月に京都、東京、名古屋、大阪で開いたのに続き5回目。この日は学生6人と応援員5人が参加した。お茶とケーキを食べながらリラックスした雰囲気で歓談。学生は「福井に戻ろうと思ったきっかけは」「社会人として福井に住んで不便は」「福井と東京での就活は移動が大変ではなかったか」と次々に質問。応援員は「東京の企業は転勤が多い。長く働き続けることが大切と考え、福井での就職を決めた」「入社1年目は疲れて家に帰って寝るだけ。一緒に暮らす家族の支えがありがたかった」などと答え、福井で就職するメリットをアピールしていた。
 大学3年の松山加奈さん=福井市出身=は「福井で働く女性から、会社の雰囲気や子育ての環境が直接聞けて勉強になった。就活の参考にしたい」と話していた。県によると、毎年2千人以上の若者が進学などで県外に流出。特に女性のUターン率は10年前は約4割だったが、現在は約2割にとどまっている。

本記事では,福井県における就職活動支援の取組を紹介.同取組は,同県HPを参照*1
京都,名古屋,大阪,東京を4都府県で.同「県内で働く女性社員」と「女子学生」との「交流会」「1回あたり15名程度」で計5回開催.本記事によると,最終回となる東京開催では「学生6人」が参加された模様.
「大学卒業後すぐにUターン」して「県内で就職した」場合,その後も「県内に住んでいる」「パタン」*2が観察はされている.Uターンの動向は,要観察.

*1:福井県HP(しごと・産業就職支援若者の就職支援)「「ふくいの就活女子応援員」との女子会を 京都・大阪・名古屋・東京で開催します

*2:西野淑美「「Uターン」とは何だろう②」「福井の希望を考える」東大社研・玄田有史編『希望学 希望の福井,福井の希望』(東京大学出版会,2013年)255頁