3日告示の秋田県議選(12日投開票)で、16人が立候補した秋田市選挙区(定数12)のポスター掲示板が「余白が広すぎる」と話題になっている。
 掲示板全体の大きさは縦2.2メートル、横7.7メートル。21区画ある県議選用のスペースは二回りほど小さい。19日告示、26日投開票の市議選(定数39)でも利用するため64区画を確保した結果、その差の分が目立ってしまった。設置した秋田市選管によると、市議選用の板の上に同じ大きさの県議選用を張った二重構造。県議選用の板を外せば、すぐに市議選で使えるので、撤去と設置の負担が軽くなるメリットがあるという。
 この方法は2007年の統一地方選から採用されているが、転勤族ら事情を知らない人も少なくない。「あのスペースは何か」と、違った角度から選挙への関心を高めている。

本記事では,秋田市における選挙掲示板の取組を紹介.
2015年4月12日が投票日となる同市が位置する同県の「県議会議員」における「秋田市選挙区」では「定数」が「12人」*1,同年同月「26日」*2が投票日となる同市議会選挙では定数が39名となる.本記事によると,二つの選挙に際して,同市では「撤去と設置の負担が軽」さを目的に「市議選用の板の上に同じ大きさの県議選用を張った二重構造」の選挙掲示板を利用するため,「県議選用のスペースは2回りほど小さい」こととなり「余白が広」い,模様.なるほど「効率性」*3の一つの形態とも理解ができそう.興味深い.

*1:秋田県HP(組織別案内秋田県選挙管理委員会秋田県議会議員一般選挙)「選挙区・定数について

*2:秋田市HP(組織案内秋田市選挙管理委員会)「第18回統一地方選挙(平成27年4月執行 秋田市)

*3:曽我謙悟「第2章選挙ガバナンスに関する研究の動向と展望」大西裕編著『選挙管理の政治学 -日本の選挙管理と「韓国モデル」の比較研究』(有斐閣,2013年)43頁