盛岡市は本年度から、地域コミュニティーと行政をつなぐ「地域担当職員」151人を配置する。12日は谷藤裕明市長がリーダーを務める総括職員16人に選任書を交付した。原則、各地区に居住する職員で構成。要望や相談を担当部署へつなぐ窓口機能だけでなく、協働事業を充実させて住民力を引き出す上でも活動が期待される。
 市役所で行われた選任書交付式には総括職員14人が出席。谷藤市長は「身近な市の窓口の一つとして、地域と市の連携を図る重要な役割。地域の力を盛岡のまちづくりにつなげるため活躍してほしい」と激励した。
 担当職員は▽災害時の被災場所の状況把握と連絡▽地域協働の支援▽地域組織の総会出席▽要望の担当部署への取り次ぎ▽空き地・空き家の把握―などを担う。
 市内に30あるコミュニティ推進地区ごとに4〜8人、総括職員は1〜3地区に1人配置。任期は2年で更新できる。

本記事では,盛岡市における地域担当職員の取組を紹介.
同市では,2016年「4月から約150人の市職員」に対して,「それぞれが居住する地区のコ ミュニティ推進地区組織から」「市」の「担当課」に対して「要望や相談の取り次ぎなど」を目的に,「地域担当職員」として「選任」*1.同職は,「地域に常駐し」「地区組織や町内会・自治会の事務局などを行うものでは」*2ない.「地域と自治体への二重所属」*3となる同職.寄せられる「要望や相談」とその対応状況は,要観察.

*1:盛岡市HP(市政情報広報広報もりおかオンライン広報もりおか 2016年(平成28年)広報もりおかオンライン 2016年4月1日号)「広報もりおか」2016年4月1日号,8頁

*2:前掲1・盛岡市(広報もりおか),8頁

*3:田尾雅夫『公共マネジメント -組織論で読み解く地方公務員 (有斐閣ブックス)』(有斐閣,2015年)162頁

公共マネジメント--組織論で読み解く地方公務員 (有斐閣ブックス)

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