台東区浅草の「六区ブロードウェイ」と呼ばれる区道で、休憩用の椅子やテーブル、物販の出店が並ぶ「オープンカフェ」の社会実験が行われている。二十三日にはたこ焼きやデザートの販売車も登場し、散策客らでにぎわった。二十四日まで。 (松尾博史)
通常は、道路法の規定によって路上にテーブルや販売スペースを設けることはできない。今回は区や警察の許可を得て、十六日から九日間の社会実験として「六区ブロードウェイ商店街振興組合」が企画した。にぎわいづくりの一環だ。
区間は商業施設「浅草ROX」から「浅草演芸ホール」付近にかけての約百十メートル。無料で利用できるパラソル付きのテーブル十五卓や椅子六十脚を用意した。和物の雑貨や衣類、香水を販売するコーナーもある。普段から、原則的に日中の車両の進入はできないが、買い物客らが安心して散策を楽しめるよう、スタッフが自転車利用者に「下りて通ってください」と注意を呼び掛けた。
組合は区と協力し、オープンカフェを常時実施することも視野に、道路の使用制限などが緩和される国家戦略特区に認定されることを目指している。
組合事務局長の安田和章さん(34)は「今年秋にもう一度、範囲を広げて社会実験を行う。課題を整理し、関係機関と協議したい」と話した。
二十四日は午前十一時から午後六時まで(荒天時は中止)。雨天時には営業を取りやめる出店もある。
本記事では,台東区におけるオープンカフェの社会実験の取組を紹介.
「六区ブロードウェイ商店街振興組合」*1により,「4月16日」から「4月24日」の基幹で実施された同社会実験.同社会実験を通じて「国家戦略特別区域法による道路占用の事業認定を目指」*2すことを目的に,本記事によると,同組合では「今年秋にもう一度,範囲を広げて社会実験を行う」方針が示されている.今期の社会実験を踏まえた,次期社会実験における「多数の者の参加・協力」*3の状況は,要観察.
*1:台東区HP(暮らしのガイド:建築・まちづくり:お知らせ)「浅草六区でオープンカフェ社会実験を実施します」
*2:前掲注1・台東区(浅草六区でオープンカフェ社会実験を実施します)
*3:御手洗潤「国におけるこれまでの仕組みづくり」 小林重敬編著『最新エリアマネジメント--街を運営する民間組織と活動財源』(学芸書房,2015年)161頁