北九州市は29日、経済的な事情で1人で夕食をとる日が多い小中学生らに無料で食事を提供する「子ども食堂」を、9月から2カ所に設けると発表した。ひとり親家庭の子どもたちのよりどころにする考えだ。
 日明(ひあがり)(小倉北区)と尾倉(八幡東区)の両市民センターに設け、小中学生を40人ずつ受け入れる。学校に併設された放課後児童クラブが終わる午後5〜9時ごろ、月に4〜8回程度開く。食品ロスを減らす活動に取り組むフードバンクなどを通じて食材を調達。食事は子どもたちがスタッフと一緒に調理し、学生ボランティアが宿題も指導する。
 市によると、自治体による子ども食堂京都府が設けており、名古屋市堺市でも準備が進む。北九州市は9月以降の運営費として500万円を予算化し、費用の半額は厚生労働省助成金を活用する。運営は民間事業者に委託する。市内の母子または父子家庭のひとり親世帯は約1万8千世帯(2011年度)。
 北橋健治市長は記者会見で「孤食になりがちな子どもたちに食事や学習支援を通して幸福感や安心感を与えられるよう検討を重ねた。民間主体の子ども食堂が市内に広がるようモデルを示したい」と話した。(伊藤宏樹

本記事では,北九州市におけるひとり親家庭の児童への食事等の支援事業の実施方針を紹介.
2016年1月5日付の本備忘録にて記録した,「仕事等で保護者の帰宅が遅くなる家庭等の小・中学生」「主にひとり親家庭等の小・中学生」を「対象」に ,「食事の提供」,「学習支援」,「生活支援」*1を実施する同市の同事業.「参加費」は「原則無料」とし 「放課後児童クラブ終了後」に「月4回以上」「実施」*2.「実施体制」は「食事の提供や生活指導等を行う」「NPO法人等の民間事業者」,「学習支援を行う」「学生ボランティア」,「地域」の「連携による運営」*3とされている.「予算」は「1ヵ所2,500千円」を「目安」に計「5,000千円」*4とされている.今後の予定は,本記事でも紹介されている通り,「8月初めに事業者を選定」「9月中に」「事業開始」の「予定」*5となる.「ターゲティングの執行」*6状況は,要観察.

*1:北九州市HP( 市政情報市長の部屋市長記者会見平成28年6月29日(水曜日)市長記者会見)「~夢 も希 望 もおなかもいっぱい!!~ 「北九州市子ども食堂」の事業概要が決まりました!!

*2:前掲注1・北九州市(~夢 も希 望 もおなかもいっぱい!!~ 「北九州市子ども食堂」の事業概要が決まりました!!)

*3:前掲注1・北九州市(~夢 も希 望 もおなかもいっぱい!!~ 「北九州市子ども食堂」の事業概要が決まりました!!)

*4:前掲注1・北九州市(~夢 も希 望 もおなかもいっぱい!!~ 「北九州市子ども食堂」の事業概要が決まりました!!)

*5:前掲注1・北九州市(~夢 も希 望 もおなかもいっぱい!!~ 「北九州市子ども食堂」の事業概要が決まりました!!)

*6:阿部彩『子どもの貧困Ⅱ 解決策を考える』(岩波書店,2014年)130頁

子どもの貧困II――解決策を考える (岩波新書)

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