神戸市は、商店街や市場にある空き店舗を検索できるウェブサイト「神戸市商店街・市場 空き店舗情報Navi(ナビ)」を開設した。全国初の取り組みで、不動産情報だけでなく、空き店舗で開業した店主らの体験談も盛り込み、新規入居を促す狙い。
 入居先探しを手助けすることで、商店街や市場を活性化につなげる。市内の商店街・市場の各団体や、不動産会社などでつくる兵庫県宅地建物取引業協会と連携する。
 市によると、市内には現在、商店街など約240団体に約9千店舗がある。うち千店舗は空き店舗といい、118団体が市の呼び掛けに応じて、空き店舗情報を提供した。
 情報提供のあった商店街などの物件は、県宅建協会の会員専用貸店舗情報と突き合わせ、所在地や面積、賃料などを掲載。商店街名や地図から検索でき、条件に合う物件を探すことができる。これまでに開業した若手店主らの声も紹介し、現地の魅力を発信する。
 9月末時点の登録物件数は62件。市は「新規登録物件を増やせるように今後も商店街などに協力を仰いでいく。開業希望者と空き店舗の懸け橋になれば」としている。(黒田耕司)

本記事では,神戸市における空き店舗活用促進の取組を紹介.
同市では,2016年10月3日から,本記事で紹介されている同協会と「連携し」,同市内の「商店街・市場にある空き店舗の情報を集約したサイト」*1を開設.特徴としては,一つめは,同協会の「会員が使用するクラウドシステム」と「連携」し「常に最新の空き店舗情報が掲載され」ること,二つめは同市内の「商店街・小売市場の中から空き店舗情報を簡単に検索」が可能であること,三つめは「「地図から探す」こともでき」ること,四つめは「1階特集」「居ぬき特集」「飲食特集」の「こだわり検索」が「でき」ること,五つめには「これまでに市内商店街・小売市場で開業された若手店主を紹介」*2することが同市HPでは紹介されている.2016年9月30日現在では「登録団体数」は「118団体」,「開設時物件掲載団体数」は「26団体」となり,「開設時」の「登録物件数」は「62件」*3となる.
「見つけやすく」「規格化された」「信頼性の高い」,そして「物語をもった」情報により「人々はそのデータを理解し,利用する」*4とも解されるなか,同「ホームページ」を契機とした「空き店舗」の「活用」状況は,要観察.

*1:神戸市HP( 総合メニュー市政情報記者発表資料2016年10月)「神戸市×兵庫宅建 「神戸市商店街・市場 空き店舗情報Navi」ホームページを開設しました!

*2:前掲注1・神戸市(神戸市×兵庫宅建 「神戸市商店街・市場 空き店舗情報Navi」ホームページを開設しました!)

*3:前掲注1・神戸市(神戸市×兵庫宅建 「神戸市商店街・市場 空き店舗情報Navi」ホームページを開設しました!)

*4: ギャビン・ニューサム, リサ・ディッキー『未来政府』(東洋経済新報社,2016年)74頁

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