東京都は28日、2017年度予算編成スケジュールを明らかにした。業界団体などの要望は12月12〜20日、都議会各党の要望は同21日に小池百合子知事が聞き取る。いずれも透明性を高める狙いで、公開の場でやりとりする。従来は公開していなかった財務局の査定状況も同27日に公表する。最終的な予算案は来年1月下旬にまとめる。
 新スケジュールは小池知事がトップの都政改革本部会議で財務局が提示した。財務局の査定状況は、要求額からの増減額が大きい事業を理由とあわせて公表することを検討する。
 例年1月に知事査定を経てまとめる予算原案の発表後、議会側の要望を別枠で反映していた計200億円の政党復活予算は廃止する。「予算編成権は知事にある」(小池知事)との原則に立ち返る。
 小池知事は11月25日の定例記者会見で予算編成の見直しを表明。情報公開を徹底し、透明性を高める意向を示していた。これまで業界団体や都議会各会派などの要望は必ずしも公開されていなかった。予算にどのように取り入れられているか、一般の都民に分かりにくいとの見方があった。

本記事では,東京都における予算編成日程を紹介.
2016年11月25日に開催された同都知事記者会見にて公表された,「予算編成」「プロセスそのものを情報公開」
*1の取組方針.同取組では「都民,そして政策現場の実態に精通する各種団体」「などから広く意見」「要望を」「オープンで」「伺う機会を設ける」とともに,「財務局の査定状況も12月の下旬に」「公表」*2する.本記事では,「業界団体などの要望は12月12〜20日」「都議会各党の要望は同21日」に聞き取る機会を設けることを紹介.「査定の公開・透明化」*3による編成過程は,要観察.

*1:東京都HP(都政情報知事について知事の部屋知事の記者会見知事記者会見/平成28小池知事「知事の部屋」 / 記者会見(平成28年11月))「小池知事「知事の部屋」/記者会見(平成28年11月25日))

*2:前掲注1・東京都(小池知事「知事の部屋」/記者会見(平成28年11月25日))

*3:伊藤正次,出雲明子,手塚洋輔『はじめての行政学』(有斐閣,2016年)219頁

はじめての行政学 (有斐閣ストゥディア)

はじめての行政学 (有斐閣ストゥディア)