檜原村で7月にオープンしたミニスーパー「かあべえ屋」の駐車場で15日、神奈川県真鶴町の移動販売車「真鶴おさかな号」による海産物の出張販売が行われる。災害時の相互応援協定を結ぶなど、交流を続けている村と町が連携。当日朝にとれたばかりの魚や干物などを販売する。 (村松権主麿)
 おさかな号は四月、真鶴港で水揚げされた魚介類や、町内の業者が加工した干物などをPRするために町が導入した。トラックの荷台を改造した車体後部に冷蔵・冷凍機能を備え、ショーケースに生鮮食品を並べて販売できる。車体には海中を泳ぐ魚や貝、真鶴半島の先端にある観光名所の三ツ石などが描かれている。民間にも貸し出し、町内外約十五のイベントなどに参加。都内では千代田区で五月に販売し、多摩地域では檜原村が初めて。
 「かあべえ屋」は、村内で高齢化が進み、商店が減る中、村が役場近くに整備。村などが出資する第三セクター「めるか檜原」が運営している。一日百四十〜百五十人が利用し、当初予想した五十人を大幅に上回っている。
 両町村は昭和五十年代ごろから住民同士による交流が続き、行政の連携に発展。夏休みに約十人の小学生を隔年で派遣し合い、泊まりがけで海や山を体験する交流会をしている。二〇一四年には、災害時に物資の提供や被災者の一時受け入れ、職員の派遣などを相互にする協定も結んだ。
 販売会も交流の一環で、両町村と「めるか檜原」が協議して実現した。町産業観光課の山田譲主幹は「朝とれの新鮮な魚を味わってもらい、好評なら続けたい」と話している。
 午前十時半に始まり、売り切れ次第終了。現在、真鶴港ではサバやキンメダイ、イナダなどが水揚げされているが、当日、荒天で休漁の場合は干物だけを販売する。

本記事では,檜原村におけるショッピングストア運営の取組を紹介.
2016年「7月13日」に,同町が「第三セクター*1として「村役場から徒歩20秒の位置」*2に開設した同「ショッピングストア」*3.本記事では,真鶴町で「 真鶴で水揚げされた新鮮なお魚をはじめとする地場産品」を「届け」る移動販売車」*4による「海産物の出張販売」が実施されたことを紹介.協定を契機とした「「政策ベース」の連携」*5となる同取組.今後の販売状況は,要観察.

*1:東京新聞(2016年7月14日付)「檜原村に待望のミニスーパー 地元商店と共存へ宅配サービス協力

*2:檜原村FB「【祝!檜原村に初のスーパー開店】

*3:檜原村HP(村の情報広報・情報公開広報ひのはら)『広報ひのはら平成28年8月号,24頁

*4:真鶴町HP「ただいまなずる

*5:伊藤正次「自治体連携の時代? 歴史的文脈を解きほぐす」『都市問題』vol.106,2015年2月号,55頁

都市問題 2015年 02 月号 [雑誌]

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