議員のなり手不足解消のため、長野県喬木(たかぎ)村議会(定数一二)が、一般質問や委員会審議といった定例会の主要日程を夜間や休日に移す方針を固めた。会社勤めなどで昼間に仕事がある若者の立候補や議会活動を促す狙いがあり、十二月議会での導入を目指す。
 地方議会の議員確保を巡っては、高知県大川村で村議会を廃止し有権者が直接審議する「村総会」を設ける動きもあり、喬木村も全国の注目を集めそうだ。総務省行政課の担当者は「傍聴を促す趣旨で日程の一部を夜間などにする例はあるが、大半を夜間や休日に開催するというのは聞いたことがない」と話した。
 喬木村議会事務局によると、定例会の一般質問を休日に、委員会と全員協議会を夜間に開く方針。将来、全日程を夜間や休日に開く可能性も見据えている。夜間・休日議会の導入に当たって審議の短時間化を図り、一般質問などは簡潔さを徹底するという。
 同村の人口は一九九〇年代に七千人を超えていたが、二〇〇〇年以降は六千人台で推移。人口が減り、地区によっては当選に必要な票の確保が難しく、候補者を出せなくなっている。過去五回の村議選では、〇一年と〇九年、今年六月の三回が無投票だった。
 夜間や休日への移行について、鞍馬淳村議会事務局長は「若い年代の声、多様な意見をくみ上げられる議会を期待する」と話している。。

本記事では,喬木村議会における開催日時の方針を紹介.
現在,同村議会では,「喬木村議会会議規則」第8条に基づき「会議」を「午前9時から午後5時まで」*1で開催し,同規則第9条により「村の休日は,休会」*2とされている.本記事では「定例会の一般質問を休日」「委員会と全員協議会を夜間に開く方針」を定められたことを紹介.あわせて同記事においてはは,「審議の短時間化を図り,一般質問などは簡潔さを徹底」するとも紹介.開催日時の変更に伴う「議事運営の改善」*3内容も要確認.

*1:喬木村HP(例規集)「喬木村議会会議規則」(平成23年12月19日,規則第11号)

*2:前掲注1・喬木村喬木村議会会議規則)

*3:出雲明子「第3章 議会と執行機関」柴田直子・松井望編著『地方自治論入門』(ミネルヴァ書房,2012年)82頁

地方自治論入門

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