東京都は23日、小池百合子知事の政務を補佐する特別秘書2人の給与額がそれぞれ年約1410万円(手当を含む)と公表した。都はこれまで個人情報に当たるとして公表してこなかったが、都内のジャーナリストが今月、非開示処分の取り消しを求めて東京地裁に提訴していた。
 特別秘書は小池氏が特別顧問となっている地域政党都民ファーストの会」代表を務める野田数氏と、元読売新聞記者の宮地美陽子氏。小池氏が昨年8月に任命した。小池氏は23日、記者団の取材に「個人情報は死守すると言ってきたが、2人の了解を得て公開した」と述べた。

本記事では,東京都における特別秘書制度を紹介.
「特別職の指定に関する条例」*1に基づき、2名設置されている同職*2。給与は、「基本的には個人情報の分野」とされ、「二人とも公開」に「賛同」したこともあり「自主的に公開」*3。具体的には、「指定職給料表1号給」を「適用」し「給料月額」は「706,000円」、「年額」では「14,103,761円」*4となる。「外側(outwards)」*5への透明性確保の取組。活動状況も、要観察。

*1:東京都HP(条例・規則集東京都例規集データベース)「特別職の指定に関する条例」(昭和26年2月22日 条例第14号)

*2:東京都HP(各局のページ政策企画局情報公開)『特別秘書について

*3:東京都HP(都政情報知事について知事の部屋知事の記者会見知事記者会見/平成29小池知事「知事の部屋」 / 記者会見(平成29年8月))「小池知事「知事の部屋」/記者会見(平成29年8月25日)

*4:前掲注2・東京都(特別秘書について)

*5:Heald,Daivd.2006.‘Varieties of Transparency’Christopher Hood,David Heald(eds.)Transparency The Key to Better Governance: Oxford UP:28.

Transparency: The Key to Better Governance (Proceedings of the British Academy)

Transparency: The Key to Better Governance (Proceedings of the British Academy)