福山市が、地域活性化に貢献してもらうため、都市部の会社員を想定して兼業・副業限定で募っていた「戦略推進マネジャー」(募集枠1人)に、395人の応募があったことが13日、同市のまとめで分かった。
 同マネジャーは主に人口減少対策を担当。女性の活躍推進や子育て支援のほか、中小企業のイノベーション創出などについて、部局間の総合調整、施策の立案・推進の助言に当たる。民間人材の多様な働き方を促し、自治体運営にノウハウを生かしてもらう狙いで、11月15日から今月12日まで募っていた。
 応募者の大半は首都圏在住で、男性362人、女性33人。年齢は24〜84歳で、30代と40代がそれぞれ30%を占める。主な業種はコンサルティング会社や製造業、金融機関など。市は書類審査と面接を経て、来年3月に委嘱する予定。週1回、月4日程度の活動を見込んでおり、報酬は1日当たり2万5千円。
 同市企画政策課は「反響の大きさに驚いている。福山での仕事と、兼業・副業に対する意欲や関心の高さの表れと受け止めており、委嘱する人には民間のネットワークを活用した各種団体との橋渡しも期待したい」としている。

本記事では、福山市における職員公募の状況を紹介。
2017年11月15日付の同紙で報道されていた、同市による同職の「公募」*1。同職は、「強化すべき重点分野の調査、検討および処理ならびに関係部局間の総合調整」、「施策のヒアリングおよび客観的データに基づいた分析」、「施策の立案および推進に係る専門的な助言」、「企業等で培われたネットワークを活用した施策と企業、団体等との結び付け」が「業務内容」*2。「報酬」は「25,000円/1日となり「別途交通費(鉄道料金)と宿泊費を支給」、勤務日は「週1日」で「月4日程度の勤務」が「想定」*3されている。本記事によると「395人の応募」があり、内訳は「男性362人、女性33人」であった模様。「専門家活用型」*4となる同職。選考後、既存の「推進体制の関係」*5は、要確認。

*1:山陽新聞(2017年11月15日)「福山市が戦略推進マネジャー募集 「働き方改革」に民間ノウハウを

*2:株式会社ビズリーチHP(プレスリリース一覧 )「日本初! 広島県福山市が兼業・副業限定で戦略顧問募集 政府が「働き方改革」で推進する兼業・副業を地方自治体が体現

*3:前掲注2・株式会社ビズリーチ(日本初! 広島県福山市が兼業・副業限定で戦略顧問募集 政府が「働き方改革」で推進する兼業・副業を地方自治体が体現)

*4:礒崎初仁・金井利之・伊藤正次『第3版 ホーンブック地方自治』(北樹出版、2014年)71頁

ホーンブック 地方自治[第3版]

ホーンブック 地方自治[第3版]

*5:福山市HP(担当部署で探す企画政策課 福山市人口ビジョン及び福山市総合戦略を策定しました)「福山市総合戦略」(2015年(平成27年)10月、福山市)55頁