岩手県釜石市は9日、西日本豪雨で被害を受けた岐阜県の関、下呂、海津の3市と岡山県倉敷市から派遣されている応援職員4人を出身自治体へ向かわせた。被害状況や支援物資のニーズを確認させ、今後の支援に役立てる。
 岐阜県以西の自治体から釜石市に派遣されている応援職員は他に19人。10日はさらに2人を現地へ向かわせる。市は「出身自治体から要請はないが、自主的に判断した。職員が集めた情報を基にできる限りの対応をしたい」と話した。

本記事では、釜石市における応援職員の取組を紹介。
2018年6月1日現在、「34名」の岩手県以外に位置する「都道府県の市区町村からの派遣」*1を受けている同市。本記事によると、「西日本豪雨」を踏まえて、同市が「自主的に判断」し「関、下呂、海津の3市」と「倉敷市」の各1名の応援職員を「出身自治体へ向かわせた」ことを紹介。応援職員としての「被災した側が黙っていても助けに来てもらえるような関係」*2を実践する同取組。今度の東日本大震災で被災し各市町村への応援職員による活動状況は、要確認。

*1:岩手県HP(県政情報政策市町村 震災関連情報被災市町村の行政機能回復や復興を支援するための応援職員の確保について)「【平成30年6月1日現在】平成30年度 被災市町村人材確保状況(東日本大震災津波関係)」6頁

*2:塩沢健一「市職員へのサポート 復興過程における「補完性の原理」」東大社研, 中村尚史, 玄田有史編『〈持ち場〉の希望学 釜石と震災、もう一つの記憶』(東京大学出版会、2014年)201頁

〈持ち場〉の希望学: 釜石と震災、もう一つの記憶

〈持ち場〉の希望学: 釜石と震災、もう一つの記憶