傘メーカーの「オーロラ」(東京都)と化学繊維メーカーの「東レ」(同)は1日、熱中症対策として男性への日傘の普及に力を入れている埼玉県に男性用折りたたみ日傘70本を贈呈した。県は男性職員へのモニターや県の活動に協力する県内8市に提供するなどして普及を進める。
 県は昨年度から男性職員による「日傘男子広め隊」を結成。通勤などで日傘を率先して使っている。今年度は県内8市も協力し、メンバーも20人から100人に増加。期間限定ツイッター「埼玉日傘2018」も開設した。
 提供された日傘は光や熱を遮断する高機能素材を使っており、贈呈式で日傘を差した上田清司知事は「涼しい。全然違いますね」と話した。
 オーロラによると、男性用日傘の販売本数は昨年の2倍に増えている。日傘男子広め隊の隊長で県温暖化対策課の荘埜(そうの)純佑さん(32)は「最初は抵抗があったが、一度使えば良さが分かるはず」とPRしていた。【内田幸一】

本記事では、埼玉県における日傘普及の取組を紹介。
同県では、「暑さから身を守り、より快適に夏を乗り切ってもらえる」ことを目的に、「日頃日傘になじみのない男性」を対象に「日傘の普及啓発」*1を実施。本記事でも紹介されている通り、2018「年度の取組」として「期間限定公式日ツイッター「埼玉日傘2018」の開設」や、「暑さ対策や熱中症対策を積極的に推進している8市」との「連携」、「埼玉県の日傘普及啓発事業に賛同」した両社から「男性用日傘」の「提供」を受け、同「県」及び「連携市8市」の「男性職員が通勤時や業務中に使用」する「率先行動」*2を行う予定。日傘利用への「自分自身の判断で選択するようにしむける」*3取組状況は、要観察。

*1:埼玉県HP(くらし・環境環境・エコエネルギー政策・温暖化対策)「男性用日傘の普及啓発

*2:埼玉県HP(くらし・環境環境・エコエネルギー政策・温暖化対策)「男性用日傘の普及啓発

*3:リチャード・セイラー,キャス・サンスティーン『実践行動経済学』(日経BP社、2009年)143頁

実践 行動経済学

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