東京都北区は地域課題の解決につながるビジネスプランのコンテストを初めて開く。高齢化や子育てなどに対応した新規ビジネスを発掘するのが狙い。入賞者には事業を継続できるよう財政支援も計画する。
 区内の起業予定者や創業後5年以内の中小企業を対象に、10月1日から募集を始める。家庭の事情で食事の足りない子どもを助ける「子ども食堂」や、高齢者の社会参加を促すサービスなど様々なビジネスを想定する。
 最優秀賞には賞金50万円を用意する。入賞者には経営ノウハウに詳しい人材が相談に応じたり、区の中小企業融資で優遇したりする。
 選考などの過程で地元金融機関も協力する。年内に書類選考を実施し、来年2月に住民公開のプレゼンテーションと表彰式を予定している。

本記事では,北区における創業事業の取組を紹介。
同区では,「ビジネスの創出や地域課題の解決等に繋がるビジネスプラン」の「コンテスト」を「実施」*1。同事業の対象者は,同「区内での創業予定者又は区内で創業後5年以内の中小企業者等」又は,同「区内で新事業展開を予定している中小企業者等又は区内で新事業展開後5年以内の中小企業者等」の「いずれか」「を満たす者」*2。「対象となるビジネスプラン」は,「新規性,波及力があり,事業化又は事業の継続が期待できるもの」,「将来的に北区の産業の活性化又は地域課題の解決につながるもの」,「他のビジネスプランコンテスト等において未受賞であるもの」,「公序良俗に反せず,社会通念上適切と認められるもの」の「全ての要件を満たすもの」*3とされている。
審査の結果,「最優秀賞」を「1件」として「賞金50万円」、「特別協賛賞」を「4件」で「賞金各15万円」、そして,「来場者の投票によるオーディエンス賞」を「1件」設け「特典」*4が与えられる。さらに「入賞特典」として,同「区の経営アドバイザーによる個別相談」,同区の「中小企業融資あっせん利用時の信用保証料の全額補助」がおこなされて,「事業化に向けた継続的な支援を実施」*5される。「官民の区別を相対化」*6しつつ実施される創業支援の取組。応募状況は,要観察。

*1:北区HP(区政情報広報・広聴報道プレスリリース平成30年9月プレスリリース)「(事前案内)「北区ビジネスプランコンテスト」開催

*2:前掲注1・北区((事前案内)「北区ビジネスプランコンテスト」開催)

*3:前掲注1・北区((事前案内)「北区ビジネスプランコンテスト」開催)

*4:前掲注1・北区((事前案内)「北区ビジネスプランコンテスト」開催)

*5:前掲注1・北区((事前案内)「北区ビジネスプランコンテスト」開催)

*6:森田朗『新版 現代の行政』(第一法規,2017年)35頁

新版 現代の行政

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