◆書類の色見分けやすく
 浜松市は、障害者や高齢者でも見やすい書類や申請書を作るための市職員向けのガイドブックを製作する。来年四月からの利用を目指しており、内容を検討する市ユニバーサルデザイン(UD)審議会(会長・伊豆裕一静岡文化芸術大教授)の会合が二十四日、市役所であった。
 製作は、市が進める「刊行物表現適正化支援事業」の一環。ガイドブック案は全五章。第一章では「『見え方』の多様性」と題し、多様な色覚に配慮する必要性を説明。白内障視覚障害のある人の見え方を紹介している。
 第二章の「さまざまな配慮方法」では、文字と背景の色の関係について「色弱者や白内障の人に見分けにくい色の組み合わせにならないよう注意が必要」とし、赤と黒、白と黄色など色弱者が見分けにくい例を挙げた。このほか、文字を大きくすることや専門用語を避けて表記することを、実例を記して紹介している。
 審議会のメンバーは大学教授やNPO法人役員、市教委委員ら十人。出席者からは「なぜ色覚障害になるのか説明を入れてはどうか」「文字の大きさをポイントではなくミリで表記したほうが分かりやすいのでは」といった意見が出た。(松島京太)

本記事では,浜松市におけるユニバーサルデザインの取組を紹介。
同市が設置する「ユニバーサルデザイン審議会」*1が,「2018年10月24日」に「平成30年度第2回」*2の同審議議が開催。本記事によると,「障害者や高齢者でも見やすい書類や申請書を作るための市職員向けのガイドブック」の「製作」を「検討」されている模様。「住民・顧客志向」*3の同取組。検討状況は,要観察。