富山県は2日、関西電力と協定を結んだ黒部ルートの一般開放・旅行商品化について、地元自治体や関係者に対する説明・意見交換会を開いた。2024年にも始まる観光ルート化に向け、魅力発信の方法や受け入れ体制の整備などについての意見が交わされた。
 県は、黒部ダム工事の輸送路として整備された黒部ルートが、5年間をめどに関電が実施する安全対策工事後に、年間最大1万人の観光客を受け入れると説明。黒部峡谷鉄道立山黒部アルペンルートがつながることで、雄大な自然を楽しめる上、電源開発の歴史も学べる新たな周遊路ができると強調した。
 参加者からは、一般開放までの計画的な準備が必要との意見が目立った。専門ガイドの育成など人材確保の必要性や希少価値を高めるような旅行商品づくりの重要性を訴える声が聞かれた。
 石井隆一知事は「黒部ルートの一般開放を(県が進める)立山黒部世界ブランド化の起爆剤にしたい」と発言。官民で連携しながら、準備作業を進めると話した。

本記事では,富山県における協定に基づく取組方針を紹介。
同県では,同社と2018年10月17日に「黒部ルートの一般開放・旅行商品化に関する」「協定」を「締結」*1。本記事では,同協定に基づき「地元自治体や関係者に対する説明・意見交換会」が開催されたことを紹介。「公-民協定(縦型協定)」*2となる同協定。同協定に基づく同事業の取組は要観察。