東京都豊島区は家庭で食べきれず余った食品を集め福祉施設などに提供する「フードドライブ」の窓口を開設した。従来は環境関連のイベントで食材を回収してきたが、常設の窓口を設けて回収量を増やす。食べられる食品を廃棄する食品ロスを減らすとともに、生活困窮者らの支援にもつなげる狙いだ。
 東武東上線北池袋駅に近い豊島清掃事務所の2階に窓口を開設した。缶詰やレトルト食品など賞味期限が寄付日から2カ月以上あり、未開封で常温保存が可能な食材を引き取る。受付時間は日曜、年末年始を除き午前8時半から午後5時まで。
 集めた食材は社会福祉協議会を通じて児童福祉施設などに寄付する。経済事情が苦しい家庭の子どもに食事を提供するこども食堂も対象にする。

本記事では,豊島区におけるフードロスの取組を紹介。
同区では,「家庭で余っている食品を提供」してもらい,同区の「区民社会福祉協議会を通じて」「区内の子ども食堂や食品提供を必要とする方々」へ,食品を「渡」*1す同取組を開始。「豊島清掃事務所」で受付けており,その際「受付可能な食品」は,「未開封で,包装・外装が破損していないもの」,「賞味期限が2か月以上あること,また,それが明記されていること」,「生鮮食品ではないもの,冷蔵・冷凍が必要でないもの」,「常温で保管が可能であるもの」,「商品説明が外国語のみではないもの」であることが「すべてにあてはまる」「レトルト食品・缶詰」*2。「再利用」*3状況は,要観察。

*1:豊島区HP(暮らし・地域ごみ・リサイクル)「フードドライブの常設窓口を開設しました

*2:前掲注1・豊島区(フードドライブの常設窓口を開設しました)

*3:礒崎初仁・金井利之・伊藤正次『第3版 ホーンブック地方自治』(北樹出版,2014年)137頁

ホーンブック 地方自治[第3版]

ホーンブック 地方自治[第3版]