市民の問い合わせにAIがお答え 戸田市が来月から試用(東京新聞2019年2月21日)

 戸田市は三月、人工知能(AI)技術を活用し、市民からの問い合わせに対話形式で応答して必要な行政サービスを案内する「AI総合案内サービス」の試用を始める。好評なら四月から全国初になるという市民向けAIサービスを本格導入する。

 三菱総合研究所が開発したインターネットサービスを活用する。パソコンやスマートフォンなどの画面上での対話を通じ、引っ越しや住所変更の手続き、子育て、ごみの出し方、住民票や戸籍、各種書類の請求など約千五百の問い合わせに対応できる。

 対話画面には、市のホームページ(HP)のトップページから入り、豆腐をデザインしたキャラクター「しつぎおとうふくん」が応答する。

 「ゴミの分別について」と質問を入力すると「収集日一覧」や「缶、ビン、ペットボトル、廃乾電池類の出し方」「紙類の拠点回収」「家電製品の出し方」などの候補の選択肢を表示。最終的には、市のHPの該当箇所に案内されるようになっている。

 これにより、市民からの問い合わせに二十四時間対応できるようになるほか、市民が気軽に知りたい情報を探しやすくなるなどの効果が期待できるという。 (稲垣太郎)

本記事では,戸田市における案内対応の取組を紹介。

同市では,「市民の利便性の向上」を目的に,「2019年」「3月1日から」「市民からのさまざまな問い合わせに対して対話形式」で「人工知能」「技術」が「応答し」「必要な行政サービスを案内する」「AI総合案内サービス」の「試用」を「開始」*1。具体的には,「パソコン・スマートフォン等からのテキスト入力による」「子育て,引越し・住所変更の手続き,ごみの出し方,住民票や戸籍,各種書類の請求などの問い合わせ」を「チャットボット」により, まずは,「AIが会話形式で質問に応答」,その後,「回答結果は最終的に市公式ホームページ」へと「誘導する」*2

「住民から出された質問や意見をうまく咀嚼して,回答し,最終的に納得してもらう」*3同取組は,利用状況は要観察。

*1:戸田市HP(分類からさがす : 市政情報 : 広報 : 記者発表 : 記者発表 )「[記者発表資料]「AI総合案内サービス」の試用開始

*2:前掲注1・戸田市記者発表資料]「AI総合案内サービス」の試用開始)

*3:稲継裕昭『AIで変わる自治体業務 残る仕事、求められる人材』(ぎょうせい,2018年)166頁

AIで変わる自治体業務―残る仕事、求められる人材

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