議員定数、全国最少の5に削減 国内唯一の飛び地の村 (朝日新聞2019年3月12日)

 全国唯一の飛び地の村、和歌山県北山村の村議会は12日、議員定数を現在の6から5に削減する条例案を全会一致で可決した。全国町村議町会のまとめでは、定数5は沖縄県北大東村と並んで全国最少。

 村は過疎化が進み、林業が盛んだった1955年に1609人いた人口は、今年2月末で435人。本会議で提案者の葛城健也議員は「多くの村民に議員定数を削減すべきとの意識がある。人口減少を考慮し、行革の流れの中、総合的に判断した」と削減理由を述べた。議場から反対の質疑もなく、採決された。12月20日の任期満了に伴う次回の村議選から適用される。

 村議選は定数7時代の2003年、6になった07年と無投票だったが、11年、15年は連続して選挙戦に。なり手不足で困るという状況ではないが、将来を見据えての削減という。16年の村長選挙に当時の村議が立候補して欠員1となってから、議員5人になっていたが特に問題はなかったという。(東孝司)

 本記事では,北山村における議員定数の取組を紹介。
議員定数6名」のところ「1名欠員の状況」のなか,「議員定数」に関して「平成31年12月」の「村議選の1年前には結論を出」*1していく方針が検討されていた同村議会。本記事によると,2019年3月議会において,「議員定数」を「6から5に削減する条例案」が「全会一致で可決」された模様。定数削減に伴う,今後の「議員のなり手」*2の状況は,要観察。

*1:北山村HP(議会)『北山村議会だより』No.22,2017年8月10日,8頁

*2:今井照『2040年 自治体の未来はこう変わる!』(学陽書房,2018年)121頁

2040年 自治体の未来はこう変わる!

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