浜松市の住民投票告示 行政区再編、賛否を問う(静岡新聞2019年3月25日)浜松市の行政区再編の賛否を問う住民投票が24日、告示された。投開票は同市長選と同じ4月7日で、市長選に立候補した3氏も持論を唱えた。これまで住民投票を巡る政策論争はやや低調だったが、29日には同市議選が告示され、論戦は活発化しそうだ。
行政区再編の賛否を通じ、まちづくりの方向性を市民に問うことになる。同市で住民投票が行われるのは初。投票資格者は市長選の有権者と同じ18歳以上の65万5661人。市条例は市長と市議会に結果の尊重を求めている。投票率が50%に達しなければ不成立となり開票しない。
4期目に挑む現職鈴木康友氏(61)は「3区案」を提案し、区再編の実現を目指す。新人の農業野沢正司氏(69)=共産党推薦=は、市民サービス低下の懸念などから他の区割りも含めて区再編に全面的に反対。新人の元自民党市議山本遼太郎氏(32)は3区案に反対する一方、区再編は議論の継続が必要と訴えている。
住民投票には設問が二つある。最初に2021年1月1日までに3区案で再編することの賛否を問う。反対と答えた人だけが2問目に進み、他の区割りも含む区再編自体の賛否を答える。
自治会などへの説明会では「区再編のメリットとデメリットが見えにくい」との声があり、白票や、設問の複雑さに伴う記入ミスで無効票が生じることが懸念されている。
*1:浜松市HP(市政情報 )「浜松市区の再編に関する住民投票について」
*2:前掲注1・浜松市(浜松市区の再編に関する住民投票について)
*3:前掲注1・浜松市(浜松市区の再編に関する住民投票について)
*4:前掲注1・浜松市(浜松市区の再編に関する住民投票について)
*5:浜松市HP(市政情報 : 選挙 : 過去の選挙結果 :選挙別投票率の推移「投票率推移(浜松市)」
*6:坂井豊貴『多数決を疑う 社会的選択理論とは何か 』(岩波書店,2015年)153頁