各種データや歴史で川崎市紹介 19年度 市勢要覧作成(東京新聞2019年5月6日)
 川崎市は、市の人口など各種データや歴史を紹介する二〇一九年度の市勢要覧「カワサキノコト」を作った。多くの人に読んでもらえるよう、データだけではなく、男子プロバスケットボールBリーグの川崎ブレイブサンダースに所属するニック・ファジーカス選手ら、各分野で活動する人たちのインタビューも収録した。区役所や図書館などで配布している。

 一八年に日本国籍を取得したファジーカス選手は、インタビューで「バスや電車の乗り場で行き先が分からない時も、誰かが必ず声を掛けてくれる」と市民の温かさに感謝。「みんな川崎に住みなよって思うくらい気に入っている」と語った。

 他のインタビューでは、自閉症の市職員や聴覚障害の人形劇団員、多くの障害者が参加する「カワサキハロウィン」の仕掛け人、性的マイノリティーを支援する市民団体メンバーが、それぞれ多様性の重要性を訴えた。

 また、市が進める「かわさきパラムーブメント」について、「高齢者、若者、健常者、障害者の垣根をなくす。一人一人が意識を変え、行動していく。大きな変革の波を起こしていきたい」とする福田紀彦市長の談話も載せた。

 各種データでは、引っ越してくる人が多く人口増が続いていること、情報サービス業や研究開発機関に勤める人の割合が全国一位であることなども紹介。三角おむすび発祥の地とされることなどの雑学も取り上げた。市の総合計画もイラストを多用して紹介した。

 カラーA4判四十四ページ。三万部作ったほか、市ホームページでも公開している。問い合わせは、市シティプロモーション推進室=電044(200)2287=へ。 (大平樹)

本記事では,川崎市における市勢要覧の取組を紹介.

同市では,同市の「多彩な魅力を紹介」し「総合計画や人口等の基礎データなど」を「掲載した」,同市の「「今」がわかる冊子」として「カワサキノコト」*1の名称による同要覧を作成.同市の「見るべき要素」*2を紹介した同取組.活用状況は要確認。

*1:川崎市HP(市政情報:広報・広聴:冊子類:市勢要覧)「カワサキノコト -川崎市 市勢要覧2019-

*2:曽我謙悟『日本の地方政府 1700自治体の実態と課題』(中央公論新社,2019年)242頁

日本の地方政府-1700自治体の実態と課題 (中公新書 2537)

日本の地方政府-1700自治体の実態と課題 (中公新書 2537)