松田町を救え 姓発祥の地、消滅可能性都市! ネットで寄付募り、女性の活躍拠点目指す(東京新聞2019年5月15日)

 松田人(びと)募集します-。有識者組織の日本創成会議から消滅可能性都市に挙げられた松田町は、女性が輝く拠点づくりのため、ふるさと納税クラウドファンディング(CF、インターネットによる資金調達)を始めた。同町は松田姓の発祥地とされ、全国の「松田さん」や町に関心を持つ人に協力を求め、「消滅回避」を目指す。 (西岡聖雄)

 消滅可能性都市とは、二十~三十九歳の女性が二〇一〇年から四〇年までに半分以下に減り、存続が危ぶまれる自治体を指す。その可能性が高いと指摘された町は「松田を消滅させない大作戦」に取り組み、その一環で女性の活躍拠点をつくることにした。

 千二百万円かけて県の旧松田土木事務所を夏をめどに改修。カフェやコインランドリー、共用キッチン、子育て支援センターを備え、インターネットで日本中に届くラジオなどの発信設備も設ける。番組の企画と運営は有志の女性が担う。NPO法人「松田活性化協会」が施設を管理し、起業を希望する女性向けセミナーなども開く。

 資金の一部に充てるCFの目標額は百万円。六月末まで募集し、返礼品として額に応じた地元特産品を用意した。「松田人」のカードももらえ、松田人限定のフェイスブックグループに参加できる。オンライン会議などを通じて町と関わり続けられる仕組みだ。寄付はCFサイト大手「マクアケ」を通してしてもらい、町は松田姓の人でつくる各地の親睦団体「松田会」にも呼び掛ける。

 町によると、藤原氏の子孫の豪族、波多野氏が源頼朝から同町一帯を与えられ、松田氏を名乗ったのが松田姓の始まり。本山博幸町長は「全国に三十万人とされる『松田さん』らに発祥地を知ってもらい、松田ファンを増やしたい」と期待。同社広報の林優さん(26)は「姓のルーツに着目したCFは珍しく、反響に注目したい」と話した。

本記事では,松田町における寄付の取組を紹介.

同町では,「ふるさと納税制度を活用」した「クラウドファンディング*1を実施.「子どもたちの笑顔を守る,女性が活躍できる」「場づくり」を「目的」に「目標金額は100万円」*2と設定.同町では,同「プロジェクトを応援してくれる人」を「松田人」と位置付け,「「松田人」カードを提供」し,「町制110周年記念限定日本酒」の「返礼品」が「用意」*3されている.同寄付を通じた,同寄付の目的の「根っこにある原因を解決」*4の状況は,要確認.