本記事では,総務省における過疎対策の取組を紹介.
「従来一定の規模で生産活動と社会生活が営まれていた地域において,人口の流出と自然増加率のマイナスへの転化により,その水準を維持していくことが困難となる現象」*1と解された過疎.1970年以来,「4次にわたり議員立法」により「制定された過疎対策立法」に基づき「過疎地域市町村を中心に」「関係都道府県,国の 3 者が一体となって」*2取り組まれてきた,同地域への各種対策.本記事によると,同省の「有識者懇談会」で「近年、豊かな自然など都市とは異なる特性に魅力を感じる人が増加傾向にあり」「マイナスのイメージがある」ことから「過疎」の「代わりとなる用語を検討する方針」が検討されていることを紹介.
「「向都離村から「向村離都」」*3に伴い,「水準を維持」*4されている状況と呼称変更後の対策内容は,要観察.
*1:西尾勝「過疎と過密の政治行政」『年報政治学1977年度 55年体制の形成と崩壊―続・現代日本の政治過程 』28 巻,1979年,232頁
55年体制の形成と崩壊―続・現代日本の政治過程 (1979年) (年報政治学〈1977年度〉)
- 作者: 日本政治学会
- 出版社/メーカー: 岩波書店
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*2:総務省HP(政策 :地方行財政: 地域力の創造・地方の再生 :過疎対策)「過疎対策の沿革」
*3:大森彌「人口減少時代に立ち向かう」大森彌,武藤博己,後藤春彦,大杉覚,沼尾波子,図司直也『人口減少時代の地域づくり読本』(公職研,2015年)19頁