東京都、ICT人材を新卒採用 新職種で21年春入庁から(日本経済新聞2019年12月3日)   

  東京都は2021年春入庁から、ICT(情報通信技術)に専門性を持つ人材に向けた新職種を設けて新卒採用を始める。筆記や論文など公務員試験対策が不要な方式で大卒程度のICT人材を採用できるようにし、民間企業と併願しやすくする。

  新設する職種は「ICT」。都庁各局のICT活用施策の立案に助言して解決策を提案したり、自らもICTを活用した政策を立案したりする職務だ。都政とICTをつなぎ、課題解決できる人材を求める。

 プレゼンテーションやグループワークを通じた選考で採用する。採用予定数や試験内容など詳細については20年3月頃に公表する。

 本記事では,東京都における職員採用の取組を紹介.

同都では,「ICT分野の専門性・経験を有する」者や「同分野の素地を有する」者の「採用」を目的に,「採用職種」は「ICT(情報通信技術)」を「新設」し,「新卒等向け」は「1類B(新方式)採用」,「経験者向け」では,「現行のキャリア活用採用「システム」区分を統合」した「キャリア活用採用」の2つの「採用区分」による採用を「予定」*1としている.

「職務内容」は「各局のICT活用施策の立案に対するコンサルティング・解決策の企画・提案」と,「ICTを活用した政策立案、システムの企画・運用など」*2となる.

「資質能力」*3への選考状況は,要観察. 

 

*1:東京都HP(都政情報 : 報道発表 これまでの報道発表報道発表/平成31年 令和元年(2019年) 11月)「新卒等・経験者対象 ICT人材採用を開始」(2019年11月29日  総務局)

*2:前掲注1・東京都(新卒等・経験者対象 ICT人材採用を開始

*3:大谷基道「ポスト分権改革時代における自治体の職員採用」河合晃一・大谷基道『現代日本の公務員人事』(第一法規,2019年),150頁

現代日本の公務員人事――政治・行政改革は人事システムをどう変えたか

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