明石市のLGBT担当職員採用に50倍の応募 関東、九州からも(毎日新聞2020年1月27日) 

 庫県明石市が公募したLGBTなど性的少数者の施策を担当する職員採用試験で、2人程度の採用枠に対して99人が応募し、50倍の高倍率となった。市によると、民間企業経験者の事務職への採用では100倍近いケースもあるが、担当者は「全国的に関心が高く、専門職種ながら、思いのある方々の応募が多かった」とみている。

 市によると、募集したのは専門的な知識や経験のある任期付き(5年以内)正職員。応募者は県内など近畿を中心に関東や九州にも及び、年齢層も20代から上限の60歳までと幅広かった。申し込みの書類では、市の職員採用試験では初めて性別欄をなくした。

 書類審査と個人面接を経て4月以降に採用後、性の多様性に対する理解を促す企画・立案に取り組む。【浜本年弘】

本記事では,明石市における職員採用の取組を紹介.

同市が,「2019年12月17日」から「2020年 1月20日」まで「2名程度」を募集をした「任期付フルタイム勤務職員」であるLGBT/SOGI 施策担当 」*1.「受験要件」は「性の多様性への理解があり」「SOGIに関する問題について知識,経験等を有する人 」であり,「1959年(昭和34年)4月2日以降に生まれた人」*2とされていたところ,本記事によると「99人が応募し,50倍」の「倍率」となった模様.

「「入口」を「開放」」*3した同取組.選考結果,要確認.

 

*1:明石市HP(市政情報採用情報過去に募集を行った職種 :LGBT/SOGI施策担当【2020年2月実施】)「2019年度実施 明石市任期付職員採用試験案内LGBT/SOGI 施策担当

*2:前掲注1・明石市2019年度実施 明石市任期付職員採用試験案内LGBT/SOGI 施策担当

*3:小野英一「自治体における閉鎖型任用システムと「開放性」」河合晃一・大谷基道『現代日本の公務員人事』(第一法規,2019年),124頁

現代日本の公務員人事――政治・行政改革は人事システムをどう変えたか

現代日本の公務員人事――政治・行政改革は人事システムをどう変えたか