天王寺動物園を独法化 大阪市、全国初の試み (大阪日日新聞2020年1月30日) 

 

大阪市は29日、戦略会議を開き、同市天王寺区天王寺動物園の経営形態を、地方独立行政法人に変更する方針を決めた。2月議会に条例案を提案し、2021年4月の法人化を目指す。市によると、動物園では全国初の試みとみられる。

 同園の運営を巡っては、13年に来園者数が「平成に入って最低」の116万人にまで落ち込んだ。改善に取り組み、15年に173万人まで回復したが以降は横ばい傾向。

 ゾウやトラなどの人気希少動物の高齢化や死、獣舎の老朽化、飼育技術の高度化への対応などが課題だが、現状では入園料などの収益を直接園の財源にできない。外部有識者が検討し、独法化が優位であるという結論となった。

 松井一郎市長は会議後、記者団に対し「動物園の魅力アップには人材、スピード感を持った取り組みが必要。独法になれば中長期の計画ができ、やりがいが生まれ、いい人材を育てることにつながる」と述べた。

 また、老朽化などで交換が必要な約1800キロ分の水道管の更新事業と工業用水道事業について、PFI(社会資本整備)法に基づき、民間事業者に委ねる方針も決めた。関連条例案を2月議会に提案し、22年4月の事業開始を目指す。

 
 

本記事では,大阪市における地方独立行政法人の取組を紹介.

同市が,2020年「1月29日」に開催した「戦略会議」において,2021年「4月1日」から「天王寺動物園の経営形態」を「地方独立行政法人に変更」することを「決定」*1されている.

法人移行後の「独自な運営」*2状況は,要観察.

*1:大阪市HP(市政方針・条例主要な計画、指針・施策総合的な計画、指針・施策戦略会議・副市長会議)「(速報版)天王寺動物園の地方独立行政法人化について(令和2年1月29日)

*2:松井望「第11章 政策設計と政策実施.評価」柴田直子・松井望編著『地方自治論入門』(ミネルヴァ書房,2012年)233頁

地方自治論入門

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