名古屋城木造復元、2028年10月完成案 名古屋市 (日本経済新聞2020年2月23日)

 名古屋市が進める名古屋城の木造復元構想を巡り、市が2028年10月の完成を目指す新たな工期案を検討していることが23日、同市への取材で分かった。当初の目標より6年近く遅く、市役所内には工期短縮を求める声も根強いため、引き続き調整が進められる見通しだ。

  木造復元を巡って市は19年8月、当初目標だった22年末までの完成実現の断念を発表した。石垣の保全計画が不十分との有識者からの指摘を踏まえ、新たな目標時期の検討を進めていた。

 同市によると、石垣の保全について有識者の理解を得るためや文化庁の審議にかかる時間などを踏まえ、目標時期を28年10月とする案が浮上しているという。

 名古屋市河村たかし市長は23日、「少しでも早く木造天守閣をお届けできるよう事務方に調整・検討するよう指示しており、目標時期を申し上げる段階にはない」とのコメントを発表した。

本記事では,名古屋市における名古屋城復元の取組方針を紹介.

同市では,「解体工事に着手できていない現状」を踏まえて,当初の「2022年12月の竣工を目指すことは」「現実的に厳しいとの見解」を受けて「竣工期限を延ばす」*1方針を2019年8月29日に提示.「新たな竣工時期」は各種関係者との「協議をさらに進め,公表できる段階になり次第,公表」*2する予定が示されたところ,本記事によると同市では「2028年10月の完成を目指す新たな工期案を検討」されている模様.

「鉄筋コンクリート造」*3から木造復元を目指す同市.今後の工程は要観察.