東京都の小池百合子知事は二十二日夜、報道陣の取材に、都内のスーパーや商店街で混雑が発生しているとし、来店の時間帯を分けたり入店人数を絞ったりするなどの取り組みを要請する考えを示した。「ご家族の中で、お一人代表というようなルールを設けさせていただくことが必要」と述べ、二十三日に発表するとした。

 都内は七日の緊急事態宣言後、新宿や渋谷など中心部の繁華街の人出が減る一方、周辺部の商店街やスーパーには家族連れの買い物客ら多くの人出が見られ、感染拡大につながる恐れが指摘されている。

 小池知事は二十二日午後にも、「既に間隔を取るようにされるなど、いろいろ成功事例がある。それらを集めながら、消費者にもレジの人にも安心できるような対策を早急に練っている。できるだけ早くお伝えしたい」と話していた。

 スーパーの混雑対策を巡っては、十五日に開かれた都の審議会で、有識者の委員から「時間制の導入や、来店人数の制限などルール作りができるのでは」との意見があった。

 

買い物「3日に1回」 入店抑制で3密解消を―スーパーの混雑対策・小池都知事(時事通信2020年4月23日)

 東京都の小池百合子知事は23日、新型コロナウイルス感染拡大によるスーパーや商店街の混雑対策を発表した。密閉、密集、密接の「3密」の解消に向け、都民に対して「毎日の買い物を3日に1回程度に控えていただきたい」と要請。事業者に対しては、売り場で用意する買い物かごの数を制限して入店を抑制することや、高齢者らの専用時間の設定などを求めた。

 対策例は他に、インターネット交流サイト(SNS)での混雑情報の発信▽曜日や時間による特売などの中止▽袋詰めスペースの拡大―など。
 小池氏は「3密を回避するため業界団体と連携していきたい」と強調。商店街組合による自主休業に対する奨励金や、過密防止に向けた取り組みへの補助金制度を創設する考えも示した。

 また、小池氏は埼玉、千葉、神奈川の3県知事と共同で、大型連休を含む4月25日~5月6日を「いのちを守る ステイホーム週間」として、徹底した外出自粛を求めるキャンペーンを行うと報告。帰省や旅行など他道府県への移動自粛や、企業に12日間連続休暇の呼び掛けを行う。
 連休中の都立公園の利用自粛を求めるほか、駐車場や遊具広場を閉鎖することも明らかにした。区市町村立の公園にも同様の対応を取るよう求める。また在宅者向けに屋内でできる運動や遊びの動画配信も行う。
 小池氏は「大型連休に人と人との接触がまた増え、一層の感染拡大が懸念される」と指摘。休校が続き子どもたちの学習の遅れや生活リズムの乱れが懸念されることについては「いろいろなコンテンツや工夫を提供していきたい」と語った。

両記事では,東京都における感染拡大対策の取組を紹介.

2020年4月15日に開催された「東京都新型コロナウイルス感染症対策審議会」*1.同審議会の意見を踏まえて,同年同月23日に同都では「スーパーでの3密を解消するための取組」として,「買い物」のための「外出を分散するため」「毎日のお買い物を3日に1回程度に変え」ることと「食料品など」は「必要以上の買いだめなどはしない 」*2ことを呼びかける方針を公表.

同呼びかけを基にした「望ましい状態へ誘導する」*3方法は,要観察.