【長野】県内初「マスク着用条例」 宮田村 不当な差別へ配慮も(読売新聞2020年8月24日)

 宮田村は、新型コロナウイルスの感染を防ぐため、村民らにマスク着用の協力を求める「村マスク着用エチケット条例」を制定した。条例では、着用が困難な人への不当な差別がないよう配慮することも求めている。

 感染拡大が続く中、村民が自分自身と周囲の人の健康を守る気持ちを表そうと、小田切康彦村長が条例を提案。19日開催の臨時村議会で可決され、即日施行された。同様の条例は神奈川県大和市で施行されているが、県内では初めてという。

 条文は5条からなり、村や村民の役割、配慮すべき事項などを定めている。村民には、人と適切な距離が確保できない時や、屋内にいる時、会話をする時にはマスク着用に努めること、村には啓発や条例の趣旨を達成するための施策の推進をそれぞれ求めている。

 村は、「マスク着用にご協力を」と書いたステッカーなどを村の施設に掲示し、商店や事業所にも掲示を促す。マスク不足に備え、現在9000枚ある村の備蓄を、2~3万枚に増やすことにしている。

 村総務課は「村民同士が支え合ってコロナに対処することが条例の狙い」と説明している。

本記事では,宮田村における感染拡大対策の取組を紹介.

同村では,2020年「8月19日」に「「宮田村マスク着用エチケット条例」を「制定」*1.同条例では,「感染症等のまん延が予測されるとき」「又はまん延しているとき」に「自身のみならず周囲の人の健康を守り」,「感染症の予防及び拡大防止を図るためマスクの着用の協力を求め」,「人にやさしい宮田村の実現に資することを目的」に「村の役割」と「村民の役割」*2を規定.同条例第5条では,「村及び村民は」「マスクの着用が困難な者がいることを理解し」「その者が不当な差別的取扱いを受けることのないよう配慮する」*3ことも規定されている.

「地域の実情に応じ」*4た実施状況は,要観察.

*1:宮田村HP(お知らせ)「やさしさを着用「マスク着用エチケット条例」

*2:宮田村HP(お知らせやさしさを着用「マスク着用エチケット条例」)「宮田村マスク着用エチケット条例

*3:前掲注2・宮田村(宮田村マスク着用エチケット条例

*4:礒崎初仁,金井利之,伊藤正次『ホーンブック地方自治[新版]』(北樹出版,2020年),110頁 

ホーンブック 地方自治 新版

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