ステージ3相当で除外を GoToトラベルで提言―全国知事会(時事通信2020年11月23日)

 全国知事会(会長・飯泉嘉門徳島県知事)は23日のテレビ会議で、政府の観光支援事業「Go To トラベル」について、新型コロナウイルスの感染者急増の状況を示す「ステージ3」相当となった地域は、対象から除外するよう求める提言をまとめた。除外に伴うキャンセル料は政府負担とし、利用者や事業者の混乱を回避する措置も要請した。

 飯泉会長は、出席者に「47都道府県が一致結束して、国と共に何としてもステージ3までで抑え込む。こうした決意で臨みたい」と呼び掛けた。また、終了後に記者会見し、提言を「早い段階で西村(康稔)経済再生担当相に申し入れたい」と語った。
 提言は、ステージ3相当かどうかは各都道府県が政府と連携して判断すると指摘。除外する対象は、都道府県単位より小さい限定的な地域にできる仕組みを主張した。
 政府の飲食店支援事業「Go To イート」では、食事中にマスク着用や手指の消毒を徹底する「会食エチケット」の周知を求め、利用人数の制限を地域ごとに柔軟に適用可能とするよう訴えた。政府が決定したイート事業の一時停止に関し、対象期間など具体的な内容を早急に示す必要性も強調した。
 会議では「新型コロナ『第3波』警戒宣言」を採択。食事中を含めたマスクの着用や、年末年始の休暇分散などを国民に働き掛け、「あらゆる手段を尽くし、この難局を乗り切っていく覚悟である」と決意を示した。

本記事では、全国知事会における提言案を紹介。

同会が設置している「新型コロナウイルス緊急対策本部」*1では、本記事によると、2020年11月23日に開催された「テレビ会議」にて「政府の観光支援事業」に関して、「新型コロナウイルスの感染者急増の状況を示す」「ステージ3」「相当となった地域は」「対象から除外するよう求める提言」をまとめた模様。

「何でも全国一律にすると、物事は動きにくくな」*2るなかで、同提言を踏まえた対応状況は要観察。