都民が望むコロナ対策「医療体制の充実」が首位、都調査(日本経済新聞2020年12月23日)

 東京都がまとめた2020年度の都政アンケートによると、都民が望む新型コロナウイルス対策は「医療提供体制の充実強化」が76.8%でトップだった。生活困窮者などへの生活支援を求める声も多く、都は対策を検討する。

 都政アンケートは秋にインターネットを通じて実施し、都内に住む488人から回答を得た。都政の満足感は「満足」と「どちらかといえば満足」を足すと66.6%で、19年度の結果から5.9ポイント上昇した。

 アンケートでは東京の長所と短所も3つまで答えてもらった。長所は「交通網が充実している」が61.3%で最も多かった。短所は「物価や地価が高い」が63.7%で最多。新型コロナ感染拡大で都は在宅勤務の徹底を呼びかけており、通勤ラッシュへの不満は19年度から低下したが、依然として5割を超えていた。

本記事では、東京都における都政モニターアンケートの結果を紹介。

同都では、「東京と都政に対する関心」をテーマに、「インターネット都政モニター」「500 人」に対して、2020年「10月29日」から同年「11月4日」までに「アンケート」*1を実施。「回答者」は「488人」と「回答率」「97.6%」*2となっている。

同調査の結果からは、「92.8%」が「東京は魅力的な都市だ」と「思う」*3ものの、「良くないところ」としては「物価や地価が高い」が「63.7%」、「朝・夕の通勤電車のラッシュがひどい」が「55.9%」*4との認識もある。「都政の親近感」は、「親しみを感じる」が「15.0%」、「どちらかといえば親しみを感じる」が「52.0%」」*5、「都政の満足感」では「満足」が「8.8%」、「どちらかといえば満足」が「57.8%」*6となる。

「東京都が取り組むべき分野」では、「防災対策」が「49.6%」、ついで「医療・衛生対策」が「37.1%」、「高齢者対策」が「34.8%」、「行財政」の「30.3%」、 「治安対策」の「28.1%」の順であり、第2位であった「医療・衛生対策」は「前年度から15.2 ポイント増加」*7となっている。

「変貌する東京」*8のなかでの都民の認識。 今後の推移も要観察。