東京都の税収が前年度比4千億円減少の見通し 新型コロナの影響で企業の収益が悪化 さらに減収幅増の恐れも(東京新聞2021年1月8日) 

 東京都は8日、新型コロナウイルスによる都内企業の収益悪化で、2021年度当初予算案の都税収入を、前年度当初比で7%減(約4千億円減)の5兆円程度と見込んでいることを明らかにした。今後、都内経済の冷え込みが続けば、さらに減る可能性がある。
◆歳出は五輪の追加経費などで過去2番目の規模
 一方、歳出の規模は、新型コロナへの対応や東京五輪パラリンピックの延期に伴う追加経費などにより、過去2番目の7兆4千億円台前半となる見込み。これとは別に医療提供体制の強化などにかかる予算は、感染状況を踏まえた上で2月中旬に補正予算案を編成するという。
 都はこれまで新型コロナ対策に2兆円を超える予算を支出。厳しい財政状況が続いており、都税減収による不足分については、都債発行や基金の活用などでしのぐことになる。小池百合子知事は報道陣の取材に「厳しい財政状況の中にあるが、都民の命を守ることを最優先に、都政の使命を果たしていく」と述べた。
リーマン・ショック時には前年比で1兆円の減少
 都税収入は、リーマン・ショックの影響を受けた09年度当初予算で前年比7500億円減と計上。最終的には想定を上回る約1兆円のマイナスとなったことがある。
 都の担当者は「約1割の減収は大変厳しい数字で、(都財政の先行きは)楽観できない」としている。(岡本太)

本記事では、東京都における予算編成の取組を紹介。

2021年1月7日に、2021年度「一般会計予算財務局査定結果」*1を公表した同都。本記事によると、「都税収入」が「前年度当初比で7%減」「約4千億円減」となり、「5兆円程度」となる模様。

「タックス・ミックス」*2の個々の詳細は、公表後、要確認。

*1:東京都HP(都政情報 :都政 : 組織情報 : 東京都の組織・各局のページ財務局財政情報予算令和3年度予算)「財務局査定結果

*2:高端正幸・佐藤滋『財政学の扉をひらく』(有斐閣、2020年)41頁

財政学の扉をひらく (有斐閣ストゥディア)

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