全国初の「エスカレーターを歩かない条例」案 埼玉県議会が可決へ (東京新聞2021年3月8日) 

 埼玉県議会総務県民生活委員会は8日、エスカレーターでの事故防止のため、利用者に立ち止まって乗るよう努力義務を課す条例案を可決した。急ぐ人のために片側を空けることが慣習化し、転倒や衝突の恐れがあるとして、自民党県議団が提案。県議団によると、エスカレーターで歩かないと定める条例は全国初とみられる。条例案は26日の本会議で可決成立する見通し。
 「県エスカレーターの安全な利用の促進に関する条例」案は、利用者には立ち止まってエスカレーターに乗ることを、管理者には利用者への周知徹底を求め、知事は周知が不十分な管理者への指導や助言、勧告ができるとした。違反者への罰則はない。成立すれば10月1日に施行する予定。
 エスカレーターでは立ち止まる人が片側に寄り、急ぐ人が空いている側を移動するのが慣習化している。提案理由では、そうした乗り方は事故の恐れがあるとして「人々の行動を変えるには、より強いメッセージが必要」とした。
 日本エレベーター協会によると、2018~19年のエスカレーター事故は全国で1550件。このうち手すりを持っていなかったり、歩行中につまずいたりして転倒する「乗り方不良」が805件(51.9%)だった。(飯田樹与)

本記事では、埼玉県におけるエスカレーターの安全利用の取組を紹介。

同県の同県議会に提出された「エスカレーター」の「安全な利用の促進」を目的とした「埼玉県エスカレーターの安全な利用の促進に関する条例」*1案。同条例案第5条では「エスカレーターを利用する者」は「立ち止まった状態でエスカレーターを利用しなければならない」と規定する。

同「行動を促す」*2ための具体的な取組状況は、要観察。